第二章夢と現実
私は目を覚ますと部屋の明かりは暗く体が昨日よりも重く感じた。
ベッドから体を起こし一階へと降りていき顔を洗うため洗面所で水を流して顔を洗いタオルで顔をふき、鏡を見るとなんとそこに映っていたのは高校生の私ではなく二十歳の私だった。昨日私が高校生の時代を過ごした時にはまだ顔の色もよかったのに今の私は、顔色は最悪な感じだ。私はきっと夢でも見たのかと思いリビングに行くと両親は驚いていた。
「ゆり、お前やっと起きたのか。朝から夕方までお前が寝ていたと聞いて父さん心配してたぞ」
父が話し終えると母さんも
「ゆり、お母さんずっと心配したんだから。いくら起こしても起きないから心配だったのよ」
私はこの時に高校時代を過ごしたのはきっと夢の中の話で、現実には夢の中の時間と、現実の時間は同じ時間だったんだ。だから私が夢の中で学校が終わり家に帰って自分の部屋で寝て起きたらちょうど現実の私が今度は起きて朝かと思ったら夕方だったんだ。そう確信した私は、両親に夢の中の話をした。
「今日ね、朝からずっと学校に行って授業して、お昼ご飯食べたりして高校生活をしていたんだよ。すごいでしょ」
私は楽しくて仕方なかったことを話すと
「ゆり、そんなにも楽しかったんだね。でも寝すぎはだめよ」
と注意されながらも母さんの作った晩御飯を食べ、薬を飲みまた自分の部屋に行き眠くなるまでベッドの上で読書をした。
読書を続けてどのくらいの時間が過ぎただろうか、私が気づいたときにはすっかりと朝になっていた。私はたまには朝早くから外でも歩いてみようと思い散歩に出かける前に母さんに少し外を歩いてくると伝え、私は朝から散歩をした。外は気持ちがよく暑くはなく少し肌寒い感じもしながらも私は家の周辺を歩いて回る。
私はしばらく歩き続けて疲れたのでいったん家に戻り、朝からシャワーを浴びることにした。運動した後の体の汗を洗い流しそお風呂から上がり、私は朝食を食べて自分の部屋のベッドで横になり目を閉じていつの間にか深い眠りに陥った。