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歌と夢

作者: 小悠田

閲覧ありがとうございます。

俺は5人組バンドのリーダーだ。

ボーカル兼ギターが2人、ベース、ドラム、キーボードが1人ずつの典型的なバンドのリーダー。


少し自分語りさせてくれ、

退屈だと思うが聞いて欲しい、、


俺は昔から歌うこととギターが大好きだった。

小さい頃から昔からの相棒である

同じボーカル兼ギターの奴と一緒に

公園でギターに夢見ながらほうきを弾いて

人前で相棒と自作した歌を歌っていた。

歌えば誰かが褒めてくれてそれが嬉しくて、、

あの頃は楽しくて楽しくて仕方がなかった。


そしていつからか自分の作った歌で

誰か背中を押してあげたい、勇気を与えたい、

元気にしたいと強くと思うようになった。

そしてその思いは相棒も一緒で

お小遣い貯めて2人でギターを買った。


そこから練習に練習を重ねて

本格的にバンド活動を開始したのが

俺達が中学生になった頃だった。

その頃に今の仲間に出会った。

理由は違えどみんな最終目標は同じ、

武道館に立つことだった。


その日からよりよい演奏にするために練習を重ねた。

星も見えないくらいのどんよりした空の下で

バンドなんか辞めたいと涙を流したこともあった。

もう夢なんてどうでもいいと思った。

他のバンドの個性に流されて自分を殺しながら

仕事としてこの業界に生き残るために

歌を歌い続けた、辛かった、


だがそんな日々を送っているある日、

仲間達が俺の様子を心配し

俺の為に歌を作ってくれた、

凄く嬉しかった、、、


「バンドマンやってるんだから下手な言葉そのまま伝えるよりも歌に乗せて伝えた方が届くと思って、、」


とはにかみながら話す仲間達をみて元気が出た、

それと同時に夢を諦めたくないと思った、

こいつらと武道館に立ちたいと思った、

その時気付いた、俺のやりたかったことは

自分を殺して歌を仕事として歌うことじゃない、

自分の想いを歌に乗せて伝えることだと、、

俺はその日から人の目なんて気にせず

好きなように歌を歌い続けた、、、

――――――――――――――――――――――――

今、俺は武道館のステージに立っている。

あの日の夢が叶ったんだ。

武道館から見る景色は最高だった。

この景色を忘れることは二度とないんだろうな。


俺はこの武道館で

あの日アイツらが俺の為に作ってくれた歌を

今度は道に迷っている他の誰かに届けるために

思いを乗せて歌う。

俺が立ち止まった時背中を押してくれた歌。

今度は俺が誰かの背中を押す番だ。

ここに来た人の中で夢を持っている人が

諦めずに頑張れるように、、、

その為にもこれからも俺は歌い続ける。

この声が続く限り――――

最後までお読み頂きありがとうございます。

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