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詩集01  作者: 透坂雨音
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06 生きてる世界が死んでいく



 生きてる世界が死んでいく

 

 降り積もる雪が さらに深く

 深く積もりゆく

 色を失くして 温もりを失くして

 このまま眠りゆけば きっと 

 そのうち 苦しみから解放されるだろう


 辛い事ばかりの世界で 悲しい事ばかりの世界で

 私にとってこの世界は ただ残酷なだけの場所だった


 この命を終える事だけが 私の救い 唯一の慰め


 私の命をもって 私の世界を終わらせる事が 私の救い 唯一の慰め


「そんな悲しい言葉を言わせないで」


 私の命を必要としてくれる人なんていない はずだから


「そんな風に自分を思わないで」


 だから 消してく 壊していく




 生きてる世界が死んでいく 

 落ちて 落ちて どこまでも

 さよなら告げて それで 終わり


 記憶の中捜しても 過去の思い出振り返っても

 世界は相変わらず辛い事ばかりで

 世界には代わらず悲しい事 溢れてばかりで


 やっと解放されるよ……


「そんな悲しい言葉を言わないで」


「私はいるよ」


「ここにいるよ」


「気づいて、ねぇ私を見て」


「私に、何も力になれなかったという後悔を残さないで」




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