表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集01  作者: 透坂雨音
4/29

04 アイス・ハート



(永遠に閉じられた氷の中に)

(一番大事なもの 閉じ込めて)

(感情ごと凍り付いた)


 永遠の雪が降り積もる大地

 春が来る事を忘れた世界


 誰も知らない

 生命が芽吹く瞬間を

 柔らかく降り注ぐ陽の 温もりを


 冬の祝福は

 氷の女王がもたらした


「彼女は孤独だった」

「たった一人きりで、雪の降り積もる白い雪原にいて」

「来るはずのない約束のあの人を待っている」


 温もり奪い去る

 冷たく刺した寒さは

 生き物達から 命すら

 無慈悲に奪い去っていく


 流した涙も凍り付いた

 感情さえ 動かす事が許されない

 泣いた者から 消えていく

 心折れれば 凍てつく冬に魅入られてしまう


「氷の女王は冬の中で待ち続ける。約束のあの人を」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ