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詩集01  作者: 透坂雨音
25/29

25 暗闇から伸びる手



 暗闇から手が伸びてくる

 気配がまとわりつく

 この背に追いすがってくるものはなに?

 振り向いてもそこにはいない


 目を覚ましてただの悪夢だった

 そう言える?


 手の中にあったナイフが血に染まる

 傷がふえて 開いていく

 重ねた死体が笑って 咎が血を流して増える

 足元に湖作って 海に 


 暗闇の中から 手招きして

 こちらへおいでと

 伸ばした手を気配が掴み寄せた


 取り落としたナイフが 鈍く光る

 足音途切れて

 静寂が訪れた


 暗闇の中から手が伸びてくる

 一つ 二つ

 光る瞳は何を映している?


 目を覚ましてただの悪夢だった

 罪を見つめて覗き込んで


 本当に そう言える?



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