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詩集01  作者: 透坂雨音
19/29

19 償いの火



 人は過ちを犯した

 大きな過ちを


 多くの人が死んで

 沢山の血が流れた


 その償いをしなければならない


 過ちを償う方法は三つ


 一つは自ら命を差し出す事


 一つは大切な人の命を差し出す事


 もう一つは……






 ある所に 小さな村があった

 貧しくとも裕福でもない ごく普通の村が

 村人たちは皆 気の良い者達ばかりだった

 それが見つかるまでは


 過去の世界の過ちの歴史


 埋められた遺物が村の神社の敷地から見つかった

 土ぼこりにまみれたそれは 怨嗟にまみれていて

 憎しみと 敵意と 悲しみと 悲嘆に溢れていて

 村には重苦しい雰囲気が満ちるようになっていた


 過ちを償う方法は三つ


 一つは自ら命を差し出す事


 一つは大切な人の命を差し出す事


 もう一つは……


 生きながらに終わらない拷問に身を続ける事


 神社の奥で彼らは業火の炎に焼かれて苦しんでいた


 終わらない罪の炎に


 遥かな過去から焼かれ続けていて


 村人はその様を見て 選択した


 罪は解き放たれて世界中に散らばっていった


 村人はその光景を見て 選択した 


 彼らの代わりに 終わらない拷問の火の中へと飛びこむ事を




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