天使の体温。
今年もまた季節が巡り
寒くなるとやってくる
天の空から僕のところへ
輝く結晶をその身に隠し
白く儚い羽根を伸ばして
ふわりふわりと舞いながら
いたずらな風にその身を委ね
ひらりひらりと見せつけて
地上にいま降りようか
はらりはらはら舞い降りて
舞い降りてまた舞い上がり
今まさに 生まれたことを喜ぶように
青空を自由に舞い遊ぶ六花
ここにおいで
降りておいで
きっと君には僕の掌は暖かいから
その冷たさを融かしてあげる
お読みいただきありがとうございました。