26/450
強制休養日
「さて、今日はどうしよう」
「今日は直帰します」
「え?あ、ちょっと?」
有無も言わさず腕をがっしり掴まれたと思ったら家の前に転移してた。
そしてそのまま家に入り布団に座らされる。
え、何この展開。
サチさん今日は積極的?と思ったらどう見ても不機嫌顔してる。
「どうしたんよ?」
「今日は休養日にします」
「なんでまた?」
「働きすぎです」
「え?いや、ちゃんと一時間しか仕事してないだろ?」
「そうではなく、その後も頭を働かせすぎです」
そうかな?そんなつもりはないんだが。
「いいから今日は休む日なんです」
そう言いながら俺の眉間にサチの人差し指と中指がトンと当てられる。
ん?おお?なんだ?急に力が抜ける。
「何、した?」
前のめりに上半身が倒れそうになるとサチが抱きとめてくれる。
うん、いい匂い、いい感触。
ダメだ、力が入らん。
「やっぱり。張ってる気を強制的に解除させてもらいました」
サチの足を枕に仰向けに寝かせられる。
あーダメだ、意識が遠のいて行く。
「ゆっくり休んでください。ソウ」
抵抗しようと伸ばした手がサチの尻を撫でたところで意識が無くなった。




