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本当の私。   作者: ましろ
1/3

ようちえんのころ






一番古い記憶は幼稚園の時。


4歳だったか、5歳だったか

そのあたりは定かではないけれど

私は父親に虐待を受けていた



暴力を振るう人じゃなくて

ただ、怒ったら怖い父だった

虐待といっても力の暴力ではなくて

性的虐待、というものだった



一緒にお風呂に入ると体に触れる

必要以上に、執着したように 。

何度も言われた言葉も覚えている

「この胸がおおきくなったら、

一番にお父さんに触らせるんだよ」



嫌だった気持ち悪かった不快感に満たされた

お母さんも知らないことだった




怒るとありえないくらい怒鳴る父

2人の時は別人のように甘やかす父

怖くて顔色を伺っていて

言う通りお母さんには言わないでいた




理由は後から判明することになる。










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