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薬剤師の四方山話  作者: 座久間 真眼
2/13

読めません 手書き処方の 草書文字

 半分以上、愚痴です。

 最近はコンピューターからキレイな文字でプリントアウトされた処方箋が増えてきて楽になりました。

 薬剤師免許取り立ての頃は、手書き処方オンリー。

 字がキレイな医師なら苦労はありませんが、むしろ字が汚い医師の方が多い。

 まぁ、私も人のことは言えませんが。


 草書文字なんて上品なものではなく、走り書きです。

 それも、毎回解読レベルのグシャッとした文字。

 どうかすると、文字と言ってしまうと文字に対する冒涜のような代物もありました。

 ある先輩は「あれは文字でも絵文字でもなく落書き!」と叫んでいました。


 とりあえず処方箋に書かれているから、何か薬の名前と使用方法と日数だろう、と言う感じ。


 噂で、自分で書いたカルテが読めなくて、専属の看護師さんに読み取ってもらっている医師もいたとか。


 慣れてくれば、この形はあの薬、と判別できるようになりますけど、それまでがとても大変。

 慣れた先輩にいちいち聞きながらの調剤になるので、とても時間がかかりました。

 それでも日本語で書いてある処方箋ならまだなんとかなりましたけど、横文字+走り書きとなると、慣れた先輩でもお手上げ。


 疑義照会の電話をかけても、外来にはいません、病棟にもいません、医局にもいません、となかなか捕まらず、患者さんを待たせてしまいました。


 カルテを見ても、同じような代物が書かれているし、独特の書き方をしていたりするので、もっと読み取れない。


 また、略号で書くこともあるのですが、手書きだとLなのかCなのか、bなのかPなのか判別できない事があって怖い思いをしたいことも。


 学生時代、どこかの病院の薬剤部長さんが講師としてやって来た時に、解読不能処方の文字をコピーしたものを10問で小テスト。

 全問正解者は当然いません。

 全員正解できたのは、1つか2つ。


 処方箋がプリントアウトされるようになって、解読からは解放されましたけど、それはそれでまた別の問題が発生。

 その問題については、また別の機会に。

次の話は、思い出してまとまったら、と言うことで。

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