王都カーネフェル学園!
思いついただけで後悔も反省もしない。
この謝罪は一応しておこうかな…
俺の名前はアルドール。
火の国カーネフェルの王族に一応名を連ねてる。簡単に言えば王子ってことかな?末席も末席だから王位とかこないはずだし、昔から運も悪いからならないでしょとか思ってる。でも一応王子なんだから見聞を広めるために無理やり入学させられたのが、ここ『王都カーネフェル学園』。この学園は『数術』を教える教育機関で理論から実践、一般教養まで果てには剣術や銃術、格闘技などなんでもござれ。幼なじみに日記かけと言われたからこんなことを…。あれ?これって蛇足じゃね?消すのもめんどくさいからいいよね。
~朝~
朝はメイドのルクリース姉さんに起こされる。実の姉だがカーネフェリーは女性が多いため(男性が珍しいと言われるほど)、王位継承権とかはなく、普通に働いている。なぜかメイドとして…。
「アルドール。起きないと学園に遅れますよ。」
「ルクリース姉さん。マウントポジションで起こす必要性はないとおもうんだけど!」
「アルドールのくせに生意気ね!早く起きないとご飯食べる時間なくなりますよ!」
「じゃあ早くどいてよ!」
家でるまでに髪の毛とかされていじられたりとか色々あるんだけどもいつものことだし割愛。
学園に登校するときはアージン姉さんと妹のフローリプと通っている。この二人は従姉妹で女性なので以下略。俺は従姉妹の家に居候してる王子(笑)だけどね!
「アルドール。いつものことだがいじめとかあったらちゃんと私にいうんだぞ?とっちめてやるからな!」
「アージン姉さん。風紀委員だからって職権乱用しないでよ…?」
「私も…アルドールを守る。」
「フローリプもありがとう。平和だから平気だと思うけどね。」
「あの女にはきをつけて…」
「え!?フローリプ誰のことなの!?」
「…」
「ちょっ。そこで無言にならないでよ!気になるでしょ!」
フローリプはいつもこんな感じでおとなしいが時々こわいきがする。
~学校~
「おはようアルドールっ今日もいい匂いだねっ」
とんっと正面から衝撃が走る。そして頭をぐりぐり押しつけてくる。この子はギメル。幼なじみの双子の妹だ。
「ギメルは甘えん坊だな~。」
頭をなでてやろう!ギメルはなでられるの好きだからなぁ。
「ギメル!朝からそんなやつにはりつかない!そしてお前はなでない!」
こいつはギメルのもう片割れのイグニス。いつも俺に対してツンケンしてくる。まあ、頭いいから俺も色々教えてもらってたりする。『も』というのはもう一人いるのだ。
「イグニスー!宿題うつさせてくれ!」
「バカユーカー!またか!またなのか!だから君はいつまでたってもバカなんだよ!」
とかいいつつ写させてるイグニス。優しい。
「バカイグニスさんきゅー!この宿題はサラマンダー先生のだからめんどくさくてなー」
このバカ呼ばわりされてるのはユーカー。運動はピカイチなんだけど…。ちなみにイグニスとは犬猿の仲。犬猿の仲に見えないと思うけどねー。
そういえばあの件話してみるかな。
「そういえばさ。さっき机の中に手紙がはいってたんだけどさ…。」
「アルドールに手紙!?また男からのラブレターじゃないだろうね!?」
「イグニスそれはやめてくれ!本気で鳥肌たつから!」
「えーなになに?『拝啓 アルドール様 放課後に屋上にきてください。大事な用件があります。 敬具』差出人不明だなー。」
「ユーカーいつのまに!?」
本当にユーカーいつのまに奪い取ったんだ…しかもそれは前に起きた男からのラブレターに内容が似ていて鳥肌がっ!
(おい!皆あとつけよーぜ!放課後な!)
(ユーカーはこれだから脳味噌スライムとか言われるんだよ。けどのった!)
(イグニスてめー!)
(お兄ちゃんもいくなら私もいくー!)
なんかごそごそしてるけど気にしない方向でいこう。うん。
~放課後~
俺は屋上へ向かった。屋上のドアを開けると着物の少女がいた。いや、この学校で着物で少女みたいな外見を持つのは一つ下のエルスだけだ。そう彼女ではなく彼なのだ。彼は言う。
「鬼の子なのに可愛いとかいうのがいけないんだからね!せ、責任とって付き合ってよねっ」
「へっ!?」
もうなんていうか…なんなんだぁー!
{著者:人数が多いため人名+「」は人名のセリフとします}
ルクリース「ふふふっ萌えるわね!でも私のアルドールはわたさない!」
ギメル「私の方がアルドールのこと愛してるもん!だからアルドールは私のっ!」
イグニス「アルドール!君のことが若干好きだ!…ハッ僕は何を…」
アージン「私もアルドールが好きだがハーレムくらい許してやろう。」
皆どうしたんだ!?訳が分からないよ!
「アルドール…?」
「フローリプ!?まさかフローリプも!?」
フローリプが屋上の入り口に立っていたかと思うと俺にだきついてきた。
「フローリプ…?」
「私のものにならないなら…死んじゃえ…」
ドスッ。背中が熱い…血がたくさん流れてる…俺このまま死ぬのかな…
~暗転~
「っていう夢を見たんだけどどう思う?イグニス」
「夢は願望を強く表すとか聞いたことがあるけどまさかねぇ…」
「いやっ俺そういうのじゃないから!!!」
そんな風に思われたくないって!
「まあ、少しびっくりしたかなー王都カーネフェル学園は開校直前なのを知ってたかと思ったよ。あのアルドールが!」
イグニスひどいなぁ…知らなかったけどさ…。
「そんなことはおいといて学園の制服があるんだがみてみるかい?」
イグニスがなんか良い笑顔なきがする…。こういうときってだいたい悪巧みなんだよなぁ…。
「ことわ「君に拒否権はない!メイド達かもん!」ちょっとまて!イグニ…ギャァー!」
メイドたちにしっちゃかめっちゃかされてなんかイグニスも着替えてたらしく…まじでどうなってるんだ…。
「今僕が着てるのがメンズで君が着てるのがレディースだよ!」
もう…なんていうか…なんなんだぁー!
~終幕~