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決してキスではありません。
莉子side
そんなん、キスなんて…。いやキスじゃない。
口移しだ!飯田の命を救うんだ!←おおげさ
そのためなら!
私は水と薬をくちにいれた。
そして、
「ばやくー!」(早くー!)
といってる飯田に、キスして薬を入れた。
私の口からはちょっと水がもれて、したたっていた。
-ゴクン
驚いた顔をしている飯田の喉がそう言ったとき、
「これで、文句ないでしょ!」
と私は言った。
そして
「じゃあ、保険の先生探してくるから寝ててよ!」
とだけ言って、保健室を後にした。
ただ、今はあの場所に、飯田と一緒に、いたくなかったんだ。
はぁー、緊張した!って、今思えば…
「私はなんて大胆な事をしたんだ!!!」
いっきに、恥ずかしさが///
ちょっと、君との距離が縮まった気がする17歳の、ある日。
〈2章〉 風邪
(風邪うつされるのは嫌だけど、君からならいいかも。)
-終わり