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1章 初恋
〈1章〉初恋
(初恋とゆうのは甘いものらしいです。)
莉子side
私の飯田への思いは、初恋である。
話は入学式までさかのぼる。
入学式だとゆうのに遅刻しかけて全力疾走していたとこで、
自転車に乗った飯田に出会ったのだ。
そして、彼はこう言った。
「後ろのる?お前も遅刻しそうなんだろ?」
「え、いいんですか?」
「ぶっちゃけ言うと、学校の場所分かんないんだわ。」
「え!?」
「制服的に、同じ高校ジャン?案内たのむ!」
そう言いながらアイツはニコッと最強の笑顔をみせた。
そして、その瞬間私は飯田に恋したんだ。
入学式には十分間に合って、
まさかの同じクラス隣の席で…話しかけたんだ。
「さっきはありがとう。」って、すると飯田は
「は、お前誰?」と鼻で笑ってきた。
え、人違い?とか双子?とかいろいろ考えたけど、
やっぱり「自転車の王子」は飯田だった。
なんで、そんな態度?私は何かしましたか?