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まず、はじめに…。
莉子side
「教科書いっただきー!」
そう言って、私の教科書を隣の男子はとる。
理由は教科書を忘れたから。いつものこと。
そして、私は先生に「教科書忘れました。」と言って怒られるのだ。
こいつ、飯田晴翔は、何かあれば私にちょっかいを出す。
それはいつものことだし、もう慣れた。
だけど、この胸のドキドキはなれないのだ。
だって、私はこいつが…好きなんだから。
こいつのちょっかいも、胸のドキドキもあるから、
授業に集中できない!授業妨害しないで!
しかも、隣になるのはこれで「3回目!」
嬉しいような…また授業に集中できないと落ち込むような。
でも、とにかく、こいつの
私への意地悪はハンパないのだ。
他の女の子にはやさしいのに…
もしかして、私はキラワレテル!?
そんな私の名前は、香野莉子です。