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PROLOGUE
人はこの世に生まれ落ち、他人と出会う。
両親、祖父母、兄弟、姉妹、お隣さん、友達、先輩、先生、後輩――たくさんの人と。その誰とも、見えない絆で結ばれてると私は確信してる。その中にあなたも居た。だけど――
出会いがあれば、別れがある――
人はみな、別れるために出会うのだ。
だから、その日その日を大切に過ごしていかなければならないと思う。
なんで、そんな悲しいこと言うのって?
別れは悲しいことなんかじゃない。別れは始まりのサインで――また、巡り会うことは出来るのだ。
それは、その人とどんな関係を築いたかによるんじゃないかな。
それは、どんな別れ方をするかで決まるんじゃないかな。
悲しい別れ?
笑顔の別れ?
それは自分次第――
春が来て、あなたと出会い、そしてまた春が来て――
めぐる季節の中、私達は出会い別れる。それを何度も繰り返して――
あなたとの別れを分かっていても――
私は今、確かな絆を感じてるの。
だから、何も悲しいことなんて――ないんだ。
タイトルは、シロクロピーオービーまたはシロクロポブです。