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第八話 魔物との初遭遇、そしてレベルアップ

ブックマークをつけてくださった方がいるようですね!ありがとうございます。

 僕が転生して初めて見た魔物、それはゴブリンだった。


 体色はくすんだ緑色でギョロ付いた目が2つ。腰ほどの身長に、尖った耳を持つおおきな頭。

 ◯頭身で表すなら3になるかな?服装は腰布で錆びたナイフのようなものを持っている。


 見た目はTHEゴブリンでめっちゃ魔物だが、もしかしたら良い魔物かもしれない。

 僕は今草むらに隠れているため、ゴブリンはまだ僕に気がついていない。


 今のうちに鑑定だ!バレないように小声でね。


「『解析鑑定』…。」


 ーーーーーーーーーーー

 名前:無し

 種族:ゴブリン

 地位:山賊、殺人者

 Lv.5

 装備:錆びた剣(攻撃力10)、ボロ布(防御力1)

 ーーーーーーーーーーー


 うん!間違いなく悪者だな!山賊だし。

 というか僕よりレベル高いし!大丈夫かな…。いや、『地位』を見る限り、コイツは人を殺している。


 動物を殺すとかそういうのはしたことが無いが、明らかに被害者がいるコイツのような魔物は見逃すもんじゃない。

『始まりの筆』を持って、っと。


「おい、ゴブリン!お前、人を殺したようだが、何故殺したんだ?」


「ア?ナンダオマエ? ナンデシッテルンダ? マアイイ。ニンゲンヲコロシタノハ ウバウタメダ!」


「襲われたのならまだわかったが、略奪のためか、そうか。さあ、やられる覚悟はできているか?」


「グギャギャ!オマエ、オレト ヤロウッテノカ?ギャギャッ!オマエヨワイダロ?オマエミタイナ ヤツナラ ナンカイモ コロシタゾ?」


 はい、ごもっともー!

 カッコつけてはみたが、僕はまだバットすらまともに振ったことがない。

 ましてや鋼鉄の棒だ。両手で抱えないと、とてもじゃないが振ることなんかできない。

 運動音痴も相まって、まともに戦えるビジョンが見えない。

 これは、ヤバいかもしれない!


「グギャギャギャ! シネ!シネ!シネェ!」


 ゴブリンは錆びた剣を振りかざしながら走ってきた。

 大した速さじゃない。運動神経のない僕が言ってんだから間違いない。

 だが、腕力はそこそこあるだろう。あの剣を食らってはタダでは済まない。

 だが、やるしかない!僕は『始まりの筆』をゴブリンの顔目掛けて振り下ろした。


 すると、不格好な振り下ろし方であったにも関わらず、『始まりの筆』はゴブリンの脳天に直撃し‥ゴブリンはピクリとも動かなくなった…つまり絶命した。

 きっと当たりどころが良かったんだろう。あっけない戦闘だった。


「生き物を殴る感覚は、あまりいいもんじゃないな…。でも、人間に仇なす魔物を殺したことには後悔は無い。実際に殺された人達はいるようだからね。この世界で生きていくなら慣れないといけないよなー…。」


 そんなことを言っていると、目の前に小さな半透明のプレートが出てきた。


『経験値を獲得し、レベルが上昇しました。』


「レベルアップ!マジか!レベルがあるからあるんだろうなって思ってたけどやっぱりあるんだな!感動するわ〜。早速見てみるか『ステータスオープン』!」


 ーーーーーーーーーーー

 名前:アーティ

 種族:人族

 地位:絵師、転生者

 Lv.3(10)

 MP:13/100→120/120

 体力:10→12

 筋力:7→15

 守備:10→12

 魔力:30→43

 器用:110

 俊敏:5→7

 知力:25

 装備:異世界の服(守備力5、汚れ)、始まりの筆(攻撃力100)

 スキル:言語理解、空間収納、ステータスオープン、解析鑑定、描画顕現

 空間収納:ザッツソウ少量、マジックキャンバス、マジックカラー、仕切り直しの筆

 魔法:無し

 使役魔獣:無し

 ーーーーーーーーーーー


 おおー結構変わったな。上がり幅に差があるのは何でだろうか、今までにした行動かな?


 筋力は、重い筆を振り下ろしてゴブリンを倒したから、魔力、MPは、魔力関係でMPを大量に使うスキルを多用したからだろうな。


 矢印のついてるやつが、レベルアップで上がったステータスなんだろうが、矢印の無い器用と知力はなんだ?


(初めてのレベルアップおめでとうございます、アーティさん♪)


「うわっ!びっくりしたぁ、もしかして、女神様ですか?」


(はい、そうですよ。直接会ったりはできなくても、たまに声を届けるくらいはできるんです。そうですね、一ヶ月に一回、少しの間なら。)


「へぇ、そうなんですね。で、その一ヶ月に一回を今にした理由は何でしょう

 か?」


(それはですね、これからの異世界生活において、大切なことを教えようと思ったからです。)


「そういうのは、転生する前に教えるものじゃないんですか?」


(…ごめんなさい、すっかり忘れてたんです。でも、今のあなたの疑問にも関係のあることなので、あんまり怒らないでもらえると嬉しいです。)


「わかりましたよ、別に何も怪我とかもしてないですし。説明を、お願いします。」


(はい、わかりました。まず、先程の疑問について。この世界では、ステータスは基本的に、今までの経験を元にして、レベルアップの時に上昇します。しかし、器用と知力は別です。器用は、絵を描く、物を作るなどの技量の値で、知力は、知識や記憶力、計算力などの値です。肉体というよりは頭脳的なステータスなので、レベルアップではなく、普段の努力で上がるんですよ。)


「ははぁ、そういうことだったんですか。」


(そして、その経験は、戦闘だけで積むものではありません。力仕事や、訓練などでも、経験を得、レベルを上げることができます。戦闘と比べると微々たるものですが。)


「なるほど、レベルが高い=戦闘に長けている、ではない可能性があると。で、女神様、貴重な機会を使ってまで言いに来たんですから、伝えることはそれだけじゃないんですよね?」


(はい、勿論です。今から話すのは、この世界の人類と、動物、魔獣の違いについての大まかな説明です。)

大幅に一新しました。 2025/6/28/00:39

少々追加しました。 2025/6/28/09:29

最後の台詞内の言葉の並び替えを行いました。 2026/6/28/09:50

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