表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/36

第三十五話 深淵の探求者

「よし皆着いたぞ。ここが件の俺の友じn」

「この魔力の波動!少し異なっているが我が友グレッドのものに違いあるまい!」

「ひっ…」


 一晩の休息を挟んだ僕達は、グレッドさんの先導のもと、目的地に向かっていた。そしてたった今到着した所。セリフを言い切れなかったのがグレッドさん。悲鳴を上げたのがクレレさん。

 ちなみにクレレさんの姿は急遽故、女性版シャッラールになっている。ちょっとでも元の姿に近づけようかと提案したのだが…

『せっかく姿を変えるというすごい体験をしたし、文字通り生まれ変わったので!しばらくはこの貰い受けた姿でいたいです!』

 とのことで、そのままになっている。彼女の姿をどうにか知ることができたら戻すことも検討してもらおうかしら。


 そして、そのどちらでもない人物が…


「うむうむ、やはり思った通りであった。久しいなグレッドよ…おや?我輩が見知らぬ者が多数おるようだな。」

「ああ、彼らにお前のその知識を貸してほしくてな。まずは自己紹介を頼めるか?」


「承った!お初にお目にかかるな、皆の衆。我が名はディプース・シンエーン!此の世の深淵を追い求めるシンエーン一族の現当主である!」


「「……。」」


 何だこの漆黒の人は。

 魔法使い然とした服装や、見知る男性の中ではまあまあ長い髪はもちろん、肌までもが黒い。それは、地球で言う人種的に黒いと言ってるのではなく、本当に黒い。同じ人類なのかどうかすら怪しくなってくる、BLACKといった色味である。カラスとかそういう色である。


 あとなんか黒い眼帯も付けてる。眼球は黒目に当たる所だけ金色に光っていて、闇に浮かぶ金環日食のような感じがする。怖い。


「おやおや、我輩の勢いに押されてしまったか?すまんな。まあよい。とりあえず、我輩の事は親愛を込めてディップと呼ぶが良い。協力し合うなら仲良くなるのが最善であるが故な。」

「皆、慣れてくれると助かる。立ち話もなんだ、ディップの家に上がるとしようぜ。」

「そこは家主の我輩が言うべき台詞なのではないか?なあ?」


 正直まだ何をどう発言すれば良いかはわからないが、見た目や言動と裏腹に、親しめそうな良い人ではありそうかな。



「さあ、入ってくれ給え。そこらの器具には触るでないぞ、危ないのでな。…ところで、こちらにも自己紹介を頼めるだろうか?いい加減落ち着いたであろう?」


「あっ、自己紹介もせずに上がっちゃってすみません。僕は、Fランク冒険者のアーティです。こちらは従魔のホーリィ。」

「キュイッ!」


「同じく冒険者のイレルフだ。ランクはBとなる。」


「アレーファで門番見習いをしている、Dランク冒険者のテーミンです!」


「俺達4人はここで活動しているBランク冒険者パーティ『紅蓮』だ。俺はBランクでリーダーのフレール。」

「俺、チャシュ。Cランク。」

「同じくCランクのデリッシュだよ。」

「ヤマッコと申します。Bランクです。」


「吟遊詩人をしております。クレレと申します。」


「なるほどなるほど…把握したぞ、感謝するのである。聞きたいこともあろうが、とりあえず、情報の対価として、我輩の頼みを聞いてくれるかな?」

「え、あっちょっ…」

「構わないですけど、何でしょうか?」


 何かを言いかけたグレッドさんが頭を抱えて崩れ落ちてる…もしやダメなことをしてしまったのではなかろうか。


「アーティ、イレルフ、ホーリィ、クレレの4人!我輩の預かり知らぬことがあると見える!さあ、我輩の深淵の一助となってくれ給え!」

「さあお呼ばれでない皆と俺!外の空気でも吸ってこようぜ!」

「グレッドお主もだ。珍しい状態になっていそうではないか。」

「クソォォォォ!」


 面倒臭いだろうことはよぉくわかった。くぅ!





 それから、僕達が解放されたのは5時間くらいが経過した後だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ