第三十話 道中その2
超お久しぶりです。序盤からぶっ飛ばしすぎ?そのとおり。破産寸前です。試行錯誤しています。
もう『チート?だからどうした!主人公達最強!規格外DAZE☆』でいい気がしてきた。
前回のあらすじッ!
アレーファを出発したアーティ御一行。日が暮れるまで何事も無く歩き続け、野営を始めた!夕飯を食べていると始まった門番の武勇伝 (エンドレス)!
やがて…夜が明けかけた!
こんばんわ、いや、おはようございますと言うべきか?どうも、アーティです。今はだいたい早朝四時くらいで、僕は今起きています。早起きなのではなく、寝ていない。実情は吸血鬼状態だから寝れなかったってだけだけどね。テーミンの交代見張りの試験には好都合でした。人間の身体でちゃんと起きとけるなんてすごいな!と思いました。僕なら無理だね。
それはいいとして、その間僕がしていたのは、料理の描き置き!ではなく近距離護身用の武器の作製!でもなく、『ルッキングチェンジ』のレパートリーを増やしていた。前者2つは前の落ち着いた時にやってたからね。
今までにできていたのは、釘 (派生で改造人間『鉄』)、長耳族、吸血鬼の3つだけだった。
で、今吸血鬼になっている僕を見たらわかる通り、『ルッキングチェンジ』は戦闘は勿論だが、それだけでなく、普段の生活に於いてもかなり有用な物がある。
例えば吸血鬼なら、体力が無限で、夜眼が利き、空を飛ぶことができる。それに加えて、攻撃を食らっても勝手に回復するし、血液を効率的に養分に変えることができる。
これで何が言いたいかというと、レパートリーは増やしておいて損はないということだ。
さあ何にしよう?蜘蛛人に獣人族、魔導人形なんかも面白いな…
「ふぁぁ、おはやうございます、アーティさ誰ぇ!?」
「あ、おはようテーミン。大丈夫大丈夫、僕だから…槍を構えないでぇ!?」
ちょっとゴツい意味不な人形ロボットが気さくに話しかけてるだけなのに、臨戦態勢に入るなんて酷いじゃないか!…という冗談は置いといて、
「来るな!来るなぁ!アーティさんを何処にやった!この奇怪な魔獣め!」
「『解除』!よぉしよしよし、グッボーイ!グッボーイ!落ち着きたまへよテーミンクン。これでわかったろう?」
「いやぁぁぁぁ…あ?あ!アーティさん!…あー、能力だったんでしたね、思い出しました。ふぅ…取り乱してすみません…。」
「僕こそごめんね。徹夜でやってて凝りに凝って試行錯誤してたから興奮しちゃってね。そりゃ、眼の前に見覚えのないイケメンロボットいたらビビるよね。配慮が足りなかったよ。…じゃあちょっと戻るね。『ルッキング・チェンジ:超絶魔鋼合金駆動魔導人形・極』!」
楽しかったなぁ。ぼくがかんがえたかっこいいさいきょうのろぼっと!って感じでさぁ。
ということで、僕の姿は、ゴツい機械化されたヒーローみたいな感じなのかな、とにかくロボットである。意味のない頭部装飾!隠密に向かない派手な配色!動かないし何の約にも立たないし何なら重量を増やしてしまっている小さめの、飛行機みたいな金属羽!ロマンだよねぇ。
この超絶魔鋼合金駆動魔導人形・極は、このロボ状態の名前。|少年(厨二)のこころにもどって考えました!
魔法銃より強い魔力弾も打てるし、めっちゃステータス上がるし、めっちゃ頭良くなるし、なんかもうすごい (語彙力消失)。
ちなみに、『ルッキング・チェンジ』のヤツにも『プラスインフォメーション』が使えることが分かった。大体これでバグった。デカくもなれるしジェット噴射で空も飛べます!要練習…だが、練習は済ませた!遠くの地面はボッコボコだったから直しておいたよ。なんでかな??(すっとぼけ)
「いけめん?はよくわかりませんが、驚きましたよ、本当に。言っちゃ何ですが、アーティさんがやられて、次は僕の番なんだって思っちゃいましたもん。威圧には最適ですね。」
「え?あ、ああ、うん。そんなに怖いかな…(小声)」
「はい、急に現れたら怖いです。もう大丈夫ではありますが。」
「そっかぁ。じゃあ朝ご飯にしようか。朝は買ったパンにジャム塗ったやつでいい?」
「勿論です。何があるのかは知らないので、アーティさんに任せます。僕は片付けをしていますね。」
何故買ったパンを使うのかって?
そりゃあ多少は経済を回さないといけないし、買えるものは現地の物が良いかなって思ったからね。それに、地球の、僕が知っている物とは全然違うものがあるだろうからね。パンはほぼ同じだったけど。
あ、ジャムは創造したけどね。
「了解っと、お、2人も起きたみたいだね。おはよ、イレルフ、ホーリィ。」
「キュイッ!」
「おはようございます、ご主人。我はイチゴジャムでよろしくお願いします。ホーリィは…そうか。同じくイチゴジャムだそうです。『センパイのとおそろいがいい!』だとか。」
「キュキュイッ!」
「そうかそうか、じゃあちょっと待ってろよ。準備するからなぁ。」
そうして僕らは朝食を取り、トゥールの街へと出発したのだった。
ちなみにこの形態でもご飯は食べれました。ふしぎ。
〜〜〜〜〜〜
「アーティさん達、少し止まってください。」
「了解。」
僕達は揃って足をとめる。
ここはトゥールまであと歩いて2,3時間といったところの、草原である。
目の前に見えるのは、懐かしのゴブリン達だ。
冒険者のゴブリン、というのもいるのだが、アレは明らかに山賊だな。鑑定してもめっっっちゃ罪人まみれだから間違いないです、ハイ。
小声での話が続く
「アーティさん、あのゴブリンの人達、見るからにアヤシイんですけど、どうします?」
「鑑定したんだけどね、全員山賊だったよ。」
「じゃあ、殺りますか?」
おお、怖!
「スプラッタ、というか殺すのは可能な限り控えたほうが良いと思うな。罪人として引き渡すわけだし、いらぬ嫌疑はかけられないようにしたいからね。それに、盗賊のとはいえ、死体を運びたくはないでしょう?もちろん、僕達の命が優先だけど。」
「確かに、僕一人なら夢物語ですが、一理ありますね。ところで、捕縛の道具はないようですが、どうするのです?」
「それは僕に任せておくれよ。ちょいと不格好になるけど、試したいことがあるんだ。『ルッキングチェンジ:長耳族』」
僕が今やろうとしていること。それは、植物魔法による捕縛だ。魔法の欄を見ていて気が付いたのだが(プラスインフォメーションにあったからポチった。)、どうにもなんらかのパラメーターが高くなると、魔法を使えるようになるらしい。要するに、激強アーマーになったことでステータスが鬼上がり、魔法を行使可能になったということだ。
で、捕縛に適したのが無いかなってんで思いついたのが、植物魔法だったのだ。案の定それらしきやつがあったから、計画通り、ってやつですね。
エルフ耳の成人日本人男性がアーマー着てるという奇妙な格好だが、今は気にしないでおく…ヘイそこ!半目にならない!
「右手を魔力砲にチェンジして、魔法を…よしできた!うなれ!『ウィップバインド』!」
文字は矛盾しているが、まるで小さな大砲のようにガシャガシャっと変形した僕の右腕が草を思わせる光を発しながら静かに唸りを上げる。そして、一つの緑の光球が、ゴブリン達目掛けて発射された!
テンションを上げすぎたらしく、叫んでしまったので気づかれてしまったが、今更気づいてももう遅い!
足元に着弾した次の瞬間!着弾点から蔦がところてんを押し出すかの用にブワッと生えて、ゴブリン達を雁字搦めにした!剣で切りつけられた部分は切れる、と思いきや、逆にゴブリンの剣が跳ね除けられた!
強化された僕の魔力で作り出した蔦はかなり丈夫になっているらしい。
「これで捕縛完了だね!」
顔をロボに戻しながら僕は皆に告げる。
「わぁっすごいです!」
「流石はご主人ですね。我だったら細切れにするしかありませんでしたよ。」
怖っ。
「さて、じゃあ一気に街に向かおうか。テーミンの試験も今のところはもう大丈夫だろうしね。野営の設営も、夜の見張りも、先を見通す力も確認できたし。」
あのゴブリン達はイレギュラーだけど。
「じゃあ、合格なんで?」
「いや、まだ見るべき点はあるっぽいよ。だから、それはまた今度だ。今はコイツらを引き渡さないといけないからね。なので、ひとっ飛びといこうじゃないか。」
「ひ、ひとっ飛び…?」
「ああ、そうだよ。僕はこの飛行能力で、山賊共とテーミン達はホーリィに乗ったらいいよ。」
「え、いいんですか?」
「キュイッ!」
「いいみたいだね。ホーリィ、皆が落ちないように、鞍を付けるけどいいかい?」
「キュイキュイ!」
「よぉしわかった。じゃあつけるぜ。」
本来はイレルフ用だったんだけど、サイズチェンジに対応できるようにしていたので、ホーリィにも問題なく付けられた。2人には持ち手を持ってもらって、ゴブリンは蔦を縛り付けておくか。
「準備はいいかい?それじゃあ出発だ!みんな振り落とされるんじゃないよ?山賊共!抵抗しようってんならその蔦をちょん切って上空からの紐無しバンジーだから覚悟しとけよ。」
罪人だってことは
背中の翼と背中、足のバーナーを展開!一晩の練習の成果を見せてやるぜぇ!
「空を飛ぶってのは何度やっても楽しいもんだねぇぇぇぇ!」
「ひぎゃぁーーーーー!!」
「(言葉にならない、いやできない口を塞がれた山賊の悲鳴)!!」
ひとっ飛びってやつだ!
〜〜
約2時間後、上空にて。
「どうだいテーミン、イレルフ、空の旅ってのは。」
「勢いをつけて跳躍するのとはまた違った爽快感がありますね。今度我も自分で飛べるようお願いできますね。」
「最初は怖かったのですが、慣れてみると気持ちの良いものですね。」
皆にも好評なようだね。ちなみに山賊ゴブリンたちは静かにしている。騒いだら終わりだと理解しているようだ。
で、僕がどうしてこんなに長く飛べているのかというと、上がりまくったステータスのおかげなのか、MPが全然減っていないからだ。このまま行くと4時間くらいは飛んでいられそうな感じである。やばくなったらホーリィに乗せてもらおうかな。
この二時間は意外と退屈しなかった。何故かというと、地上の様子を見ていたからである。
現代日本の飛行機なら、変わり映えのない景色が続く、というか雲くらいしか見えないものだが、僕達はべつにそんなに高く飛んでいる訳では無い。魔獣が気づかないだろうなーってくらいのとこを飛んでいる。
そう、この世界には魔獣がいるのだ。初日の夜に襲ってきたジャイアントライノの群れだっていたし、でっかいウミウシみたいなやつもいた。かと思えば、足が生えて歩き回り魔獣を飲み込んでいく超巨大ホタテガイも居た。怖かった。テーミン曰く、『魔獣呑み』という魔獣らしい。デカいものにしか興味がないため、踏み潰されなければ、比較的小さな生き物には無害なのだという。マジカヨ。
ちなみに、魔獣にやられそうになった冒険者?を見かけたときは、魔力砲の援護射撃を行った。器用さが高いからなのかな?狙ったところに命中して見事救出できました。人に当たんなくてよかった…。
「アーティさん!見てください!トゥールの街です!」
どうやら目的地に到着したようです。早いね!
他の作家方には尊敬しかないですね^_^




