哀しいハナビ
8月の終わり頃、日差しが照りつけ猛暑が続く頃、僕はマンションのベランダから道路を見下ろした。夏休みまっただなか、なのに家でお留守番。
「花火大会なのに。なんで帰って来ないんだろう。」
母親にもらった五千円札は、まだ財布に入っていない。仕事とは知っていてもなかなか否めない。すると、
『プルルル、プルルル、プルルル』
なり続けるスマホの着信音、どうせアイツのいたずらだだ。アイツは学校のクラスメイトだ。一緒に花火大会には行きたくない。なぜなら、悪口は言うし、殴りかかってくるし、おまけに、僕の物を盗んでは投げたり、壊したりしてくる。謝る気もなさそうだし仲良くしたいとは思っていない。プツという音とともに、振動も止まった。ふと時計を見るともう三時だ。広げたままの宿題を急いで片付け、タンスの奥に眠る甚平を引きずり出す。サイズは、少し、小さいか。何も困ることはないし、このまま花火を見るとする。そうこうしている間に時計は五時を回っていた。鍵を準備しテレビをつける。意味もなく宿題をまた広げる。ながら勉強、花火まであと一時間半。スマホを忘れたので部屋まで取りに行く。スマホを開くと無数の着信が、こういうときは無視が一番。ほおっておくと
「花火行こう」と着信。ここは
「ごめん(_ _;)用事あっていけない」とでも打って置けばいいか。しかし
「お願い」と送ってきた、だが
「無理だって」これでどうだ。
「そうか、お前の好きな奏音さん居るのにな」勝手に手が動き
「行く」
「絶対行く」
「場所どこ」
「いつ」
好きなことが丸見えのLINEを送り付ける。が、
「いいよ、いいよ、無理すんな」
「代わりに俺が楽しんで来てやるから」
悪意ダダ漏れの返信、なんだかんだで花火が始まってる。
マンションに住んでる人はエレベーターを使いがちだ。
ここは階段を駆け上ろう。四、五階駆け上りついに屋上へ、湿った風が涼しく、とても心地よい。下を覗くとアイツらしき人影と奏音さんのような女の子の人影が並び、長く伸ばした髪をたなびかせながらこちらに手を振っている。思わずてを振り返す。が、女の子顔が動きアイツの頰に触れた。一瞬にして心臓が冷え切り、周りの空気が押しつぶすように体が重くなる。LINEに
「初めて、ゲットだぜwww」
バチーン、ギュッ、タッ、スト、タ、タ、タ、ヒューーー、バタ、ビューービューー、ベチャグチャゴキバキ、バタ、『キャーーー』「うわーーー!」【なんだ!】〘こりゃひでぇな〙ウーーーウー、ピーポーピーポー〈離れてください〉〈避けてください〉
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好きだったのに、なんで、苦しい痛いす縺阪□縺」縺で?縺ォ縺ェき薙〒闍ヲ縺励>逞帙>縺ェ繧薙〒闍ヲ縺励>逞帙>縺ェ繧薙〒闍ヲ好励>逞帙>縺ェ繧薙で闍ヲ縺励>逞帙>おス縺阪□縺」縺溘?だ闍ヲ縺励>逞帙>闍ヲ縺苦>逞帙>がス縺阪□縺」縺痛縺っ縺ェす薙てけス縺阪□縺」縺溘?縺闍ヲ縺ね>逞帙>縺ェ繧薙た縺ェ繧たす螂ス縺阪□縺」縺溘しォ闍苦励い逞帙>闍ヲ縺励の逞帙>闍だれ励>逞帙>縺ェ繧〒いス縺阪□縺」縺溘螂に縺阪□縺」縺か?縺ォあ縺ゅ≠縺ゅ≠あ縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺ゅ≠縺√=縺√=ぁぁ縺
現場に残ったのは「哀しいハナビ」と変に文字化けした「ハナビ」の心情があった。その後わかったことは、その学校はいじめがあったにも関わらず、教育委員会に相談していなかったことがわかった。
いかがだったでしょうか。初投稿となりますがいつかの機会に別のお話も書きたいと思っておりますのでどうかお楽しみにお待ち下さい。ではまたいつか。