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英雄は最後に笑った  作者: 蝶佐崎
第二章
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団長(唯):混乱


 唯は目を押さえた彼女を見て、慌ててそばに駆け寄る。

「どうした!?」

「もうちょっとだけ……寝かせてもらってもいいですか?」

「好きなだけ寝るといい」

 じゃあ、と緑香は唯の手を掴んだまま横になった。

 どきどき。どきどき。

 視線が、彼女の指から離れなくなる。

 細くて少し節のある指。何気なく握られて、彼の心臓は高鳴っている。高鳴る理由が分からず、一人混乱した。

 頑張って視線を指から逸らして見れば、今度は緑香の寝顔に吸い寄せられる。

(どうした、俺?)

 混乱はまだ収まらない。

 ふいに、脳裏に副団長こと浮草を発見したときのことを思い出す。

 あの時あいつは物影に隠れて女に唇を重ねて――――

「どぉう、彼女(かーのじょ)の容態は?」

 入ってきた彼に飛び上がった。




五十嵐もヘタレだけど、団長はもっとヘタレ。

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