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何か:ただひたすら待つ
それは、闇の中で目覚め、聞こえる声に耳を傾けていた。
それは、遥か昔から、どこかに居た。昔は、命も頭も持たないものだった。どこかをさすらう傍観者でもあった。
しかし、突如浴びた金色の輝きに、さすらう体を奪われ、命を与えられ思考を与えられ、そばに居た器に縫い止められた。
以来動くことも出来ず、ただ時折聞こえる声を傍受することを繰り返している。
しかし、それにも限られた時間だが、自由に体を動かすことの出来る刻がある。
それは、ただ、その刻を待ち続けるのだ。
とりあえず、済みません。
短くて………




