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英雄は最後に笑った  作者: 蝶佐崎
第二章
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団長:後悔



 団長は緑香に頼まれて、誰に見つかることもなく羽栗の家にいた。

 緑香が行方不明になったことで捜索が始まっているのか、家の巨大な庭には幕が張られ、物々しい雰囲気を醸し出している。羽栗家が警察をせっつくことのできる財力を持っている、というのは本当らしい。

「しかし、何故夜中に?」

「引き止められるの、嫌ですから」

 少し笑った彼女は自室なのだろう、部屋の机に紙を出し、さらさらと書き出す。家出の旨に違いない。

 緑香の顔を見て、団長は今さら連れていくことを後悔する。

 自分さえいなければ、彼女は安全な人生を送れていたはずなのに。

 その気持ちからだろうか、口から言葉が飛び出した。

「…………本当に、いいのか? もうここには帰って来れないのに」

「ええ」

 理由も言わず、それだけを応えた彼女はペンを置き、団長の腕をとる。

「連れていって下さい。ついでに武術を教えてください。陰陽も」

 その手が、震えているように思えて。

「……ああ」

 二人は姿を消した。



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