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英雄は最後に笑った  作者: 蝶佐崎
第二章
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アンヌ:五十嵐を送ったあとのこと



 アンヌは窓枠に立っていた享を見て、思わず渋い顔を浮かべる。

「……優一はちゃんと頑張ったのに」

「うっ」

 享が胸を押さえ倒れる振りをする。いや、本当に机のカドに頭をぶつけて倒れた。

「仕方ないですヨ、こっちも準備が必要立ったんですかラ」

「準備、ねえ」

 アンヌは呆れた笑みで彼を小突く。

「積る話があるから先に行っておく、と言ったのは誰だったかしら?」

「アタシですとも! でもよくよく考えたらアンヌが居ても困らない話でしたのでネ!」

 追求を諦めた彼女は享を立たせ、辺りを風に包んだ。

「私達も行きますか」

「デスネ」

 風が止み、目の前に広がるは、生き物による壁。

 おぞましい数の異界の化け物に囲まれた二人は、笑って手を広げた。


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