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「時は来たれり」
さあ、儀式を始めようか。
「最初の鬼はシオンだから。最初の鬼はシオンだから。最初の鬼はシオンだから」
さて、風呂場に到着。人形を沈めてっと。次のステップへ行こうか。
家中の電気を消して、テレビ型デバイスを儀式用の砂嵐のチャンネルで付ける。
「次は、目を瞑って十秒待機」
そして、風呂場に行く。そして…ナイフを人形に刺しながら、
「磨弓見つけた」
そして次は、この子を鬼にする番だね。
「次は磨弓が鬼ね」
よし、地下室に逃げ込むとしますか。
『行っちゃったね?』
『行っちゃったよ?』
『なら探して、殺すまでだよ?』
『分かってるじゃん』
『ゴーゴーレッツゴー!』
は?え?しゃべった!?視たところ五人位かな?まあ、ただの怨霊なら私に勝てる訳はないけど…明らかに纏ってる雰囲気がおかしいんだよね。相棒ってば私を殺したい訳?
「まあ、地下室に居れば問題ないか」
だって地上との出入り口なんて存在しない部屋がこの地下室なんだから。壁抜けが出来ないと入ってこれないんだよね。私は霊体で、向こうは肉体に囚われてるからね。