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「あ、人形どうしよ?」


 身近な人形って同僚しかいないからな~。さすがに同僚を勇気は持ち合わせて無いんだよな~。素体貰ってくるか。


「やあ、ゴリアテ」

「シオン、何の用?」

「余ってる素体有ったら一つほしいな~って思ってさ」

「用途は?」

「ひとりかくれんぼ」

「死者のひとりかくれんぼは死後の世界に行き着くってあの人が言ってたけど?」

「貰った資料にはない情報だね」

「ドールズの要塞として人形に関する情報ならなんでも閲覧できるようになってるからね」

「そうだったね…ってこの資料もしかして生きてる人がやる為にの資料?」

「そうみたいよ。ちなみに私達ドールズも同伴できないから自分だけで頑張ってね」

「それで素体はくれるの?」

「あなたのストレージに入れて置いたわ」

「グランと違って頼りになるねゴリアテは」

「私達三人は同じ宝物庫の番人よ。立場に上も下も無いわ」

「お堅い役人だねぇ」

「柔軟なのはあなただけで十分足りてるから」

「じゃ、ありがたく使わせてもらうね」


 さて、次の問題は…家か!そういえば私、宝物庫の居候だったし、家と呼べるのがキャッスルオブジャックだし、てか城を無人にするのは城主である相棒ですらしんどいことだし…スズの姐御に頼るか…いや、貸し別荘を借りればいっか。あ、でも誰から借りよう…普通の人間には私の姿が見えないし…夏木市の幽霊専門不動産業者のところに行けばいっか。レッツゴー。


「ここか…初めて来たや」

「おや、シオン様ではごさいませんか」

「え、セバスさんなんでここに?」

「スズ様のご指示でこの業者の差し押さえにやって来たのでございます」

「セバスさんがやらなくてもいいじゃん、それ。近衛兵とか警備隊にやらせれば?」

「いえ、近衛ですら足手(あしで)(まと)いにしかならない連中が相手ですから」

「え、それこの国大丈夫?」

「心配には及びません。所詮四桁が群がろうが三桁であるこの私には通用しませんから」

「手伝うよ」

「報酬はいかほど?」

「貸し別荘一つで」

「承りました。では尋常に」

「ゴー」


 実力が序列二桁の私にとって序列四桁の制圧って簡単なお仕事だよね。

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