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第18話 五次元に並ぶ世界(プライド)

ショーブ氏のマジックが終わっても、行先も、目的も失ったネリアその場から動けないでいた。

そこに、ショーブ氏から声を掛けられる。

◆残したもの◆

 夜の親宿しんじゅくの繁華街。その通りの一角。

 黒いスーツに身を包んだ長身の中年男性が、いきなりマジックを始め出した。

 無名なマジシャンによる大道マジック。


 最初は、通り過ぎて行く人に向かって始めたに過ぎないマジックであったのだったが、一人の通行人が脚を止めたのをきっかけに連鎖が起こる。

 通りはあっという間に塞がり、いつの間にか大道マジックは大盛況となっていた。

 そんな慌ただしい変化の中でも、マジシャンは初めと変わらず淡々と幾つかのマジックを披露して行く。

 緊張も、特段の高揚も見られない。人だかりが当たり前の様にマジックをこなして行く。そして、マジックは最終を迎える。

 そこで最新作のマジックを披露することをマジシャンが告げた。今日が初公開のマジックである。

 マジシャンは、そのマジックに必要不可欠な助手役を見物客の中から募る。

 すると、その助手役は予め打合せがあったかの様に即座に決まってしまった。最前列で見物していた一人の長身の女性だけが、間髪入れずに名乗り出たのである。


 最後のマジックは彼女を中心に進んで行く。不思議な盛り上がり方を見せながら。

 それは、マジックそのものよりも、観衆が彼女の反応に対し、息を飲んで見守っていたからではないだろうか。

 マジックは彼女の心を探り、入り込み、彼女の潜在意識をありのままに表現させ、そして、いつのまにか、ノンフィクションのストーリーを見ているかの様に観衆を惹き込んでいた。完全に彼女と観衆は同調していた。

 それがマジシャンの当初からの狙いであったかどうかは分からない。しかし、最後のマジックが終った後、彼らの去っていく様子から、皆の心に感動を残していたのは動かしがたい事実であった。

 もちろん、マジックがお手伝い役の彼女に与えた影響は、感動なんて言葉で片付けられる、一時的な心の起伏では済まなかったようである。


◆残されたもの◆

 マジシャンがマジック終了の挨拶を終えた。

 名残を感じながらも人々はその場を後にし始める。

 数人が動き出すことをきっかけに、見物客達はそれぞれ次の目的に向かって散開して行った。

 そして、ネオンの光が映し出してた路上の人影はあっという間に厚みを失い、再び路面にはネオンによる光が照らされ始めた。

 そこに、ただ二つの影だけを残して。

 その一つはマジシャンの影であり、そしてもう一つは、何処へ行くという目的を無くしたままの一人の女性の影である。


「どうされましたか?ネリアさん」


 声を掛けた中年男性は、マジックショーの後片づけを終えた、黒いスーツに身を包んだマジシャン、ショーブ氏である。案じた顔を覗かせる。


「い、いや(なんでも)・・・」


 ネリアは、俯いたまま否定し掛けた言葉を飲み込んだ。

 本当は、”何でもない、どうもしない”と、いつもの様に強い心を見せたかった。でも、言葉となって、口からは出て来なかった。

 ネリアは感じていた、全然強くない自分が此処に居ると。そして、本当の自分は他愛もない、何でもない一人の人間なんだと。

 そう思うと、今までは他人のせいにばかりしていらから、強く生きることが出来ていたのだと思い知らされてしまい、愕然がくぜんとしてしまい、体に力が入らなない。


 これが、”後悔”と言うものなのだろうか・・・。


 ”後悔”だから、自分だけの問題、自分のせいである。そう思うから、愚痴も口には出来ない。


 口になんか出せはしない・・・。


 それが、今のネリアに出来る精一杯意の強がりであり、最後の気持ちのとりでだ。

 気持ちは、既にかなり砕けてしまっているが、そこまで崩してしまうことは、自分のプライドが許してはくれない。


不躾ぶしつけに失礼ですが、後悔されているようにお見受けするのですが、私のマジックのせいであったのなら、お詫び致します」


 ショーブ氏は長身の腰を曲げ頭を下げる。

 それに、他人のせいにする”習慣”を自ら否定してしまったネリアは、謝られた意味に結び付けることが出来なかった。しかも不躾すぎて、意図を図ることも出来ず、


「えっ・・・何故(私が謝られるんだ)?」


 唖然として、独り言の様な小声をショーブ氏に向けながら、ショーブ氏の顔を見上げたつもりであったのだが、彼のスーツの襟元までしか視線は届かなかった。


 まさか、私の背が・・・


 近距離であったこともあるが、ショーブ氏の背丈が思っていたよりも高かったのである。

 だが、自分がそんな見間違いをすることなど前提にないネリアは、自分の身長までが心と共に縮んだのではないかと、つまらない錯覚に取り付かれてしまう。


 ・・・縮んだ??


 ネリアの視線は、襟の位置で固まってしまう。


「お好きなのですか?」


 演技とは思えない真剣な口調で、ショーブ氏はネリアの視線の先の自分の襟を摘まんで、そんなことを言ってくる。


「はいっ?」


 いきなり何を言ってるのだろうと、ネリアが間抜けな声を出してしまう。

 それを、肯定と取ったのかどうか、ショーブ氏は自分のシャツの襟を軽く掴むと、何故かそのまま前へと力を込めて引っ張ろうとする。

 まさか、襟を引き抜くのだろうか?と、ネリアは思ってみていると、ホントに勢い良く引っ張た後には襟が無くなっていた。


「な、なぜ、そんなことを?」


 戸惑うネリアに、ショーブ氏は襟を引っ張った右手を差し出して来た。 

 ネリアは訳も分からずショーブ氏の広げる掌を見る。

 すると、そこにあるのは襟ではなくて、何故かそれが妙に海の匂いがする平たいモノが乗っている。色は斑にベージュっぽい。

 ショーブ氏はあろうことか、その形と匂いを変えた物体を、少量裂いてネリアに渡そうとするが、ネリアは呆気にとられて見ているだけだ。


「おや、私の首元のスルメが好きでは無かったのですか?」


「えっ、襟がスルメ・・・???」

 

 言ってる意味が理解出来ないネリアは、再び呆けた顔でショーブ氏を見つめてしまう。

 それにショーブ氏も少しの沈黙。

 互いの目が合い、自分の勘違いと気づいた様に、ショーブ氏は後悔の顔を見せる。


「おやっ、私の勘違いでしたか・・・」


 そう言って、裂いたスルメを口に入れて、美味しそうに噛みはじめる。そして、残ったスルメを、何事も無かったかのようにそそくさと、自分の襟元に戻そうとする。

 戻した襟、いやスルメは、ショーブ氏が2、3度擦るような動作を見せると、何と!


「襟が、えっ?いや、あっぁぁ・・・」


 スルメが布に戻って襟の体を成している。

 しかし、良く見ると、少し小さくなっていることにネリアが気づき、少しだけ顔を崩してしまう。

 裂いて食べた分?と言う意味にネリアは気付いたのがである。


 左右不対象の襟の紳士はネリアの表情の変化に不審に思い、下目遣いで自分の襟を確認する。

 あたかも不対象の襟を今気づいたかの様に驚き、後悔の色を浮かべて見せ、そして、ゆっくりとネリアに視線を移す。


「早とちりをしてしまい失敗してしまいました。

 後悔です・・・」


 一目で分かる臭い演技で、ショーブ氏は後悔を顔一杯に浮かべる。

 それに「ワザと食べただろう」と突っ込みそうになるが、それは、敢えて自分だけに見せてくれたマジックなのは明白な事実。

 それが、何を意図したのか分からない。しかし、このマジシャンの行動が意味を持たないことが無いことにネリアも薄々気付いている。だから、その心にネリアはつい嬉しくなって、つい鼻で笑ってしまう。


「うん、笑顔はそうあって欲しいものです・・・」


 ショーブ氏は微笑を浮かべそんなことを言い、更に続け、


「・・・ネリアさん、あなたは既に”後悔”は自分だけの問題だと気付かれていると思います。

 そこに達すれば、貴方の後悔は充分に役目を果たしていると私は思います。

 後は、心の妨げにならない様な形にして、片隅に留めておくだけで良いでしょう」


 そんなことを言う。


「後悔に役目」


 ネリアには、考えたこともないことであった。


「そう、後悔とは反省だと私は思っています。

 振り返って思いっ切り悔やんで、そして、もう同じことをしたくは無いと思うこと。

 それが後悔の役目。

 恐らく、ネリアさんの後悔は既に役目を終えているのではないでしょうか。

 であれば、縛られ過ぎるべきじゃないと思います」


「終えている・・・終えて」

 

 その言葉に、少し気持ちが楽になった気がするネリア。


「なに、後悔なんてものは、みんな沢山抱えて、それでも乗り越えて行きます。

 ネリアさんは少し後悔することに、ご自分の心の扱いに、お慣れになられていないだけでしょう」


「いや、そんな・・・そんなことは、そんなことは、あるかもしれない・・・」


 初めて言われた言葉に納得してしまう。

 他人の言葉を受け入れられることで、知ることがあるとネリアは実感する。


「心に置き場を与えてあげて下さい」


「探してみようと(思う)・・・」


 消えていく語尾の中で、最後の砦は完全に崩れ落ちる。


 そうだ、自分は感情の扱いに慣れていないのかもしれない。

  ”後悔”だけじゃなく、感情の置き場を心の中に見つけてやる能力に掛けていたのだ。

 だから、一瞬の感情に振り回されてしまうのだ。

 それは、安定した心の置き場を作っていなかったから、いつもふらふらとしていたから、心が弱かったから、自分の中の”何か”に食い荒らされてしまうのだ。ネリアはそう思う。

 それが、ショーブ氏の最後のマジックでその置き場が、漠然とはしているが、見つかった気がする。

 

「既に、後悔をしている傷口に塩塗ってしまった様です。申し訳ありません」


 ショーブ氏は再度頭を下げる。ネリアの過去に触れるマジックを見世物にしてしまったことに対し、申し訳なさそうに深々と頭を下げる。 


「いや、そんなことは、・・・そんなことはないと、思う。

 私はあなたの言葉で、自分の過ちが分かった気がする」


「ご自分の?ですか」


 ショーブ氏は不思議そうにネリアを見つめる。

 ネリアは少し考えて、話し始める。


「ああ、この世(界には)・・・いや、世の中には”虫の居所が悪い”って言葉があるが、私の心に住む”虫”は、ずっと住処を錯覚していたようだ。」


「”虫”ですか・・・」


 意味を思案している様に眉間に皺を寄せるショーブ氏。


「そう、つまらない虫だ。

 つまらない、”プライド”って言う虫ケラを、抑え込むことが出来なかったくせに、あたかも大切な者の様に心の中を自由に動き回わらせていた。

 私は、それを陰に住まわせる努力をすべきだったのではいだろうか。

 なのに私は自分を欺いて、歓迎していた・・・」


 ネリアは、苦笑いをしながら過去を瞼の裏に映していた。


◆後悔◆

 そして、9年前に、やっと辿り着けた最終試験。

 これを通過することを目的に、私たちは日々を過ごして来た。

 捨てられる恐怖を盾に、能力を上げることを強いられる。かと言って、感情は表に出すことは許されない。

 そんな中、私の感情は内側で大きく膨らんでいたものがあった。それが今ならはっきりと分かる。

 それが、意味の無いプライドだと。


 残った4人。内、二人には私のプライド如きが、太刀打ち出来ない程の能力の差があった。

 だから、その矛先は全てアイツ、レイラに向いていた。

 アイツは私の可愛いレイラのまま、私を見上げるレイラでなければならなかった、私の中では。

 なのに・・・。


 アイツにも、すっかり能力が逆転されていたのだ。

 私も内心、それは気づいていた。でも認めたくは無かった。

 認めれば、負けてしまう。試験を通過出来ない。捨てられてしまう。

 言い訳すれば、そんなことも言える。だが、実際はそうではない。

 単に、アイツを見下し、アイツに見上げられる関係に慣れてしまっていて、いや、その関係が好きだったのだ。そんなおごった自分でいたかったのだ。


 だから、あの時アイツの差し伸べた手を受け入れらなかった。

 それを、見られるのが嫌だったのだ。試験管に、他の二人に、そして何より・・・私のレイラにだ。

 プライドが、プライドが許さなかった。


 その結果、レイラとの間に起こることを分かっていたくせに・・・。


 恐らく、アイツの助けを受け入れようが、受け入れまいが私が最終試験は落ちていただろう。

 それを試験管に気づかれれば私の評価はきっと落ちるだろうし、そうでなくても私の能力は明らかにレイラよりも劣っていたのだから。

 アイツを憎む権利なんか、何処にも無かったことぐらい分かっていた。


 なのに、なのに、その後の自分の取らざるを得ない行動までも分かっていたのに。

 私は抑え切れなかった・・・。


◆プライド◆


「プライド、ですか・・・」


 ショーブ氏はあごを撫でながら、考え込むように眉をしかめる。


「ああ、私はプライドを持つことが、自分のモチベーションを保つことに必要なことだと思っていた。ずっと、そうやって頑張って来たのだ。

 しかし、どうだろうか?

 それが、結果として私から大切なものを遠ざけてしまったのが現実だ・・・」


 語気を荒げてしまったことに気づき恥ずかしそうに、言葉を一旦止めるネリア。

 通りがかりの人達が、驚いた顔つきで自分の方を向いているたのに気付いたのだ。

 ネリアは、大きく息を吸って小声で続ける。


「あなたの言うように、後悔と同じく、プライドの置き場も作るべきではなかったのだろうか」


「そうでしたか。

 では、貴方への最後のマジックをご覧に入れたいと思います。

 腰を掛けてゆっくりと、いかかでしょうか?」


 そう隣で言うショーブ氏の顔の位置がネリアの視線より低くなって行く。

 見ると、何処から用意したのかいつの間にか折り畳みの椅子に座っている。そして、その隣にもう一脚空の椅子が並んでいる。


「宜しかったら、どうぞ」


 そんなことを言われ、


「マジシャンとは不思議だな」 


 呆れながらネリアが応える。


「いえいえ、わたし何ぞは、大したマジシャンではないですよ。もっと凄いマジシャンは世界には大勢いらっしゃいます」


「そうは思わないが、そういう事にしておこう」


 能力者の自分の過去さえも、ある程度見抜かれているのは間違いないと言わざるを得ない。他のマジシャンを見たことは無いが、そんな奴がこの能力の劣るこの世界に、そうそう居て貰っては困るとネリアは思う。

 このショーブと言う男の能力のポテンシャルは、大きいようには見えない。しかし、能力以外の何かを使っているのか、余りにも多種で、器用過ぎる。この世界の能力を侮っていた自分が恥ずかし過ぎる。

 そんなことを思いながら、ネリアはショーブ氏の用意した椅子に素直に腰を掛けた。

 

 夜の繁華街で折り畳み式の小さな椅子に腰を掛けている長身の二人。かなり奇妙な光景である。

 通り過ぎて行く人達は、敢えて二人を見ないようにして通り過ぎて行く。


「さて、ネリアさん。これも私感ですが、

 多かれ少なかれ、人は成長をする過程でプライドを持つのではないでしょうか。

 それを持たないで成長出来るのは、よっぽど好きなことにハマった時だけでしょう。

 そんなことは稀だと私は思います。

 だから、決してプライドも悪いとばかりも言い切れない。私は思います。

 プライドの表と裏ですか。

 プライドなんて、きっとそんなものだと思います・・・」


 確かに自分を最終試験まで支えたのは、自分のプライドだったとネリアも思う。しかし、そのプライドがもたらした結果が、今の自分であることも確かである。


「・・・問題は、どうやって制御する方法を学ぶかではないでしょうか。と言っても学ぶ訳ですから、経験が要るものです。

 経験ですから、失敗もすれば成功もする。失敗が大きいか小さいかは、めぐり合わせと、個々人の性格に依存してしまう。非常に先天的なものに左右されるものだと思います。

 そして、失敗をすればするほど制御出来るようになるまでの時間も要します。

 一番いいのは、他人の経験を見て吸収することなのですが、それには実感が伴いません」


 そんなショーブ氏の言葉に、


 私は、運も性格が良くなくて、時間を要していると言うことか・・・。


 と、ちょっと腹が立つが、結果が結果だ。ネリアは実際その通りだと受け止め、ネリアはプライドを心の中に閉じ込める。

 ネリアは、今、自分がプライドを制御していることにも気づいていない。


「・・・しかしネリアさん、とは言っても、貴方はもうそれなりにプライドを制御出来ているのじゃないですか?」


 ショーブ氏はそう言う。しかし、そんなことを言われても、ネリアには自分の何を見て、制御が出来ていると言うのか分からない。


「どう言うことだろうか?」


「あなたは、最後のマジックの間、何度も自分の気持ちを飲み込んだのではないですか?

 私には、マジックにお越し下さった皆様のことを考えて、マジックのお手伝いをしてくれた様に私には見えましたが。

 マジックが終わって一礼をした時には、あなたの目線は大衆と同じ位置にあったようにも思えました。最初、私の前にお越し下さった時とは全く違っていた様にみえました。

 それに、今も・・・」

 

「今?」


 そう、ショーブ氏から指摘され、確かに今自分を抑えたことにネリアは気が付き、ハッとする。

 そして、先ほどまで盛り上がっていたマジックのことも振り返ってみる。

 確かに、自分の心を抑えていた気がする。それは、大衆の目を気にしてのことだった。

 昔の自分では考えられない行動である。

 それは、この世界に来てから、バラバラになっていく、一応仲間達の行動に我慢をすることをしていたこともあるが、何より自分の気持ちが弱っていたから、我を出せなかったように正直思える。


「それは、私の心が弱っていただけで、論理的に考えて行ったと言うのとは違っている。

 私には、それを自分の意思とは思えないのだが・・・」


「それで、良いと思いますよ。どんな状況であろうと、ネリアさん、あなたはそれを経験したのです。自分のプライドを抑えていたのです。その感覚を味わったのです。

 経験とは、それで充分なのではないでしょうか。

 理由は何であれ、一度感覚を覚えると、たがを外すことは容易になるものです。

 だから、経験とは未来の自分にとっては、偶然でも良いのではないでしょうか」


「そんなものなのか・・・」

 

 今一、言葉がしっくりとこないネリア。

 そこに、ショーブ氏は片づけたバッグの中から、透明の牛乳瓶とガラス玉を取り出した。


<つづく>


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