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第6話 三角関係の内角の和は180°(前編)

予報士と言う商売を始めて20日になろうとしている、貧困に悩まされるものの、生活は何故か楽しくなっていく。

今日は、3人目のお客がやって来た。また無償の予報をすることになるのであるが。

◆三角関係の内角の和は180°(前編)◆

 レイラが、八百屋さん(直志商店)の前で予報屋を始めて、明日で20日になる。

 次第にレイラの周りをうろうろする小学生は増えていった。

 最初はもえちゃんと同じ位の子ばかりであったが、最近では小学校高学年の子も増えて来ている。


 たまに振り向く通りすがりの人達も、以前のように異物を見るような不信感を持った目付ばかりでは無くなり、好意的ともとれる表情を向けてくれるようにもなって来た。

 特に若い主婦らしき人達の見る目が変わってきている。レイラにはそんな実感が確かにある。


「ちょっと、街に馴染んできたのかしら。きっと私、垢ぬけて来たのね。世間の風に20日もさらされてるものね」

 レイラは、見た目が良くなったので、街の人たちの見る目が変わったのだと捉えている。


 実際の理由が何にしても、午後10時までの営業時間が以前の様に苦痛では無くなっているのは事実である。


 良い方向に進んでいる様ではあるが、未だ売り上げの無い状態が続いてるのも事実である。

 物質的な成果と言えば、毎日デレデレやって来るもえちゃんからもらったコロッケが2個と言う散々な成果である。

 ただ、物凄く美味しく、お金に代えがたい喜びではあったが・・・。


 そんなことで、レイラの生活は確実に圧迫されて行っているのである。

 食生活は直志商店の店主であるノシさんからの援助で何とかなっている。しかし、このまま行くと来月の家賃は否応なしに滞納せざるを得ない。

 どこまで滞納したら、追い出されてしまうのだろう。ふと、最近そんなことを考えてしまうレイラである。


 食べ物や家賃だけの話ではない。他にも色々節約をしなかればならない。

「今日から銭湯は、2日置きにしなきゃね~。風呂位入らなくても死にやしないか。おじいさんも言ってたし。シンクがもう少し広ければねー。この大きさじゃ、髪を洗うので精一杯よね」レイラはシンクをお風呂代わりに出来ないかと考えてみる。


「トイレットペーパーは、隣町の百貨店のトイレから少しだけもらって来ると言う手もあるわね、ロール毎もらうのは良くないわよねー。1回分位、そう60cm位ならいいわよね。そこのトイレで用を足したことにして貰ってくれば、行って来いで問題ないわよね。でも・・・」

 みんな1回にどの位使うんだろう?もえちゃんは少なそうね。と思うレイラうのである。


 取り敢えず、試しにシンクで髪を洗ってみようかなと思ったが、水が冷たいので明日からにすることにした。


 そんな状態でも、レイラ自身不思議なことに、日に日に追い詰められていく生活に緊迫感は無かった。むしろ毎日が楽しくさえ感じられるのである。


 それは、予報した相手が、嬉しそうな顔でレイラのところに集まってくれるからかもしれない。

 レイラの予報した相手は、今のところ小学3年生の女の子二人である。

 二人だけではあるが、予報屋開店時刻が、夜7時と言う小学3年生には遅い時間にも関わらず、予報した相手の一人、門限不明のもえちゃんは毎日欠かさずデレデレやって来てくれる。

 もう一人の、もえちゃんの友達で大人っぽい真希未ちゃんも親の目を盗んではたまに顔を出してくれる。


 レイラは、自分を目当てに人が集まって来てくれることがとても嬉しかった。

 そして、今日は昨日レイラの目の前でうろうろしていた、澄子ちゃんがやって来た。


 昨日、いつもの様に八百屋さん(直志商店)の前で予報屋さんの開店準備を終えた後に、レイラともえちゃんは『あっち向いてほい』で遊んでいた。

 連戦連敗で熱くなったもえちゃんは、炎のような瞳になり、それに圧倒されたレイラは、止めるきっかけを失っていた。


 ところが、いきなりもえちゃんの瞳の中の炎が治まり、元の可愛い瞳が左右遠近に踊り始めた。落ち着きがなくウロウロしているのである。

 どうしたのかと思い、レイラがもえちゃんの瞳の先を追ってみると、女の子二人がくっついたまま、あっちにふらふら、こっちにふらふらと笑い転げている。


 もえちゃんが、こちらに来るようにと手招きをするが、二人で牽制し合って、押しあったり、引っ張り合ったりしている。


「もえちゃん、お友達?」

 レイラが尋ねる。

「同じクラスの子と、隣のクラスの子。ちょっと行って来る」

 もえちゃんは、走って二人に近寄ると、何やら3人で話を始めた。

 レイラは3人で来てくれることを願ったが、少し話をした後にレイラに大きく手を振って行ってしまった。

 レイラはがっかりした。


 そして、今日もえちゃんは、同じクラスの子一人だけを連れてやって来た。

 青とグレーの横シマのもこもこなパーカーが暖かそうだ。


「レイラちゃん。お願いがあるんだけど」

 もえちゃんは、言いずらそうにレイラに話しかける。レイラは、やっぱり来たな~と思った。

「はいはい。今度はどんな恋の悩みかな?」

「あれ?どうして、何で分るの?す・ご・い」

 もえちゃんは、目を大きく開けて驚いた振りをしてみせた。短い手も動かしている。


「もえちゃん。ワザとらしいな~。今まで、それ以外なかったじゃない」

 もえちゃんは、大根役者である。いや、正確には大根役者を演じる名子役である。ばれたとばかりにテレ笑いをしながらこちらを見ている眼は、今度はレイラに媚を売っている。

 もえちゃんは、色々な手段を使い、レイラを引き付ける会話や行動を自然に取ってくる。そんな天性のものをもっている。


 レイラは、そんなもえちゃんとのやり取りを、とても楽しく感じているので、つい自分から引き込まれてしまうのである。

「まず、お名前を教えてくれる?」レイラが聞く。

「はつたすみこ(初田澄子)」

 あら、名前を言っただけ?レイラは、せめて最後に『です』位はつけて欲しい気がした。


「澄子ちゃんね。」

「うん」と頷く。

 もえちゃんや、真希未ちゃんが大人染みていたので、澄子ちゃんが随分子供に見えてしまうが、実際はこの子が普通の小学3年生なのかなとレイラは思った。

「それで、どんなお話か聞かせてくれる」

「あの~三角関係なの」

 レイラは、以外な言葉に一瞬ドッキとして、首を少し引いた。

 もえちゃんや、真希未ちゃんなら言いそうな言葉だが、まさか見るからに小学3年生の澄子ちゃんから、そんな言葉が出てくるとは思わなかった。


 澄子ちゃんの容姿と言葉をかみしめてしまい、次第に笑いが込み上げてきそうになるが、レイラは何とか笑いを堪えて話を続けた。でも、顔はニヤケている。

「三角関係って、3人いると思うんだけど、あとは誰がいるの?」


 そこで、もえちゃんがニヤケたレイラの顔に終止符を打つ為に、澄子ちゃんの代わりに説明を始めた。

「昨日、澄子ちゃんと来てたのが靖子ちゃんで、澄子ちゃんと靖子ちゃんは、幼馴染なの」

 今もまだ、幼いと思うけどと、レイラは思ったが口を挿むのは止めておいた。

 もえちゃんに怒られるからだ。


「いつも、同じ男の子を好きになるんだって」

「じゃあ、今回も同じ男の子を好きになったんだ」

「そう。でも、いつもはね。男の子は靖子ちゃんを好きになるの。それで、澄子ちゃんが我慢すれば良かったんだけど。今度は澄子ちゃんを好きなんだって」


「あれ、澄子ちゃん良かったじゃない」

 レイラは一応、社交的に喜んであげた。

「もう、レイラちゃん単純過ぎだな~。」

「せっかく・・・」ぶつぶつと、レイラが膨れるが、もえちゃんは無視をして話を続ける。

「澄子ちゃんは、靖子ちゃんとの友情も大切なの。それで、悩んでいるの。わかった、レイラちゃん」

「はい。わかりました」

 しゅんとするレイラであった。


「困ったわね。予報で何とかなりそうもなさそう」

「ダメですか?」

 澄子ちゃんは悲しそうな目になる。

 レイラは、考える。澄子ちゃんは、友達思いで控え目な優しい子なのね。靖子ちゃんは、きっと活発な子なのかな?


 澄子ちゃんには、何とかこのまま上手く行って欲しい(ちょっとだけ、そう思う)。とすると、靖子ちゃんを何とかした方がいいのか。とレイラは思う。

 昨日の感じでは、澄子ちゃんと、靖子ちゃんは凄く仲良く見えた。きっと、澄子ちゃんと男の子の関係をまだ知らないのだろう。


 昨日は、控え目な澄子ちゃんが靖子ちゃんにお願いをして、一緒にここの様子を伺いに来たと言うことなのだろうと思う。

 二人は仲がいいのね。とにかく何か解決の糸口が欲しいわね。

 レイラは、糸口を見つける為に話を続けてみた。


「靖子ちゃんは、澄子ちゃんと男の子の仲は知らないのね」

「うん」と頷く。

 やっぱりね。レイラは思う。

「先に、その男の子を好きになったのはどっち」

「澄子のほう。いつもそう」

「あっ、そうなんだ。それでいつもは靖子ちゃんに持ってかれちゃうんだ」

「レイラちゃん持ってかれるって、もうちょっと言い方が・・・」

 もえちゃんに怒られる。

 すみません。とばかりにレイラは小さくなる。


「さっき、いつも同じ子を好きになるって言ってたわよね」

 結構移り気なんだ。と言う部分は飲み込んだ。

「うん」と澄子ちゃんは頷いた。

 レイラは、何となく関係が分って来た。


 少し考える。足下が冷えるな~なんて思いながら。

 

 なるほどー。そうか、なんとかなりそうね。

 レイラは、任せなさいと言わんばかりの頼もしい顔つきになる。

「わかったわ、予報するわね」

 澄子ちゃんは目を輝かせ頷く。もえちゃんは、ワクワクを抑えきれずに身を乗り出してきた。


 高田町商店街の街路灯がスポットライトの様にレイラを照らしている。

 予報する方向性は決まった。

 レイラは、目を閉じる。

 商店街の雑音が急に飛び込んでくる感じがする。

 集中する。

 澄子ちゃんの意識が感じられる。

 大きく深呼吸をする。

 さらに集中する。


 依頼された内容以外の全てのことを頭の中の片隅に追いやる。

 周りのざわめきが小さくなっていく。

 心地よい緊張感に興奮を覚える。

 そして、目を開けた。

 レイラの目には辺りが白いもやに包まれて見える。

 気持いい。

 そして、稲妻が降りる。真っ青な稲妻。


 あっ!光った。レイラちゃんやっぱり光るんだ。

 あれ?やっぱり、澄子ちゃんは気づいていない。真希未ちゃんといっしょだ。

 もえにしか見えないのかな。もえちゃんは思う。


 もえちゃんには、間違いなくレイラが青く光って見える。でも、澄子ちゃんは、真希未ちゃんと同じ様に光っては見えていない様である。

 もえがおかしくなったのかな?一瞬思った。でも、違う。もえちゃんには、他におかしなことは何も起こっていない。レイラが青く光って見えることだけだ。


 もえちゃんは、震えを感じながらも、今回もレイラが解決してくれることを確信した。


 レイラの脳裏には、未来が過去であるかのように記憶の中に刻まれる。

 レイラがウフッと笑う。

 澄子ちゃんには、ついさっきまでとは同一人物には見えないレイラがいる。

 澄子ちゃんはドッキとした。

 レイラは落ち着いた口調で話し出した。


「明日、その男の子、雄大くんて言うの?ここに連れて来てくれるかな?それと、雄大君には一つ歳上のお兄さんがいるのよね。一緒に来てもらってね」

「何で、名前が分ったの?」澄子ちゃんは不思議に思う。

「澄子ちゃんの胸の中に書いてあったのよ」


 澄子ちゃんが、襟元から洋服の中を除いて見た。

 見ても何も書いていないことは分っている。でも、不思議なことに対する恐れから、原因を探そうと見てしまった。

 当然何も見えない。

 レイラは、ウフッと笑う。


「あの~でも、お兄ちゃんまで、どうやって連れて来たらいいんだろう」

 確かに、澄子ちゃんには難しい話である。

「そうね~。あっ、そうそう。もえちゃんが協力してくれるから、心配しないで」

「ちょっとレイラちゃん。簡単に言わないでよ。もえも、お兄さん知らないんだから」

「大丈夫。大丈夫。澄子ちゃん安心して。明日4時半に、ここで待ってるわね。それと、靖子ちゃんにはないしょね」

「はい」最後は元気良く返事をした。


 澄子ちゃんは、走って帰っていった。

 もう一人残った子の瞳が、鋭くレイラの体を突き刺してくる。もえちゃんだ。

「もう!レイラちゃん。どうすんの。簡単に言って」

 怒っているもえちゃんに対し、笑って続ける。


「もえちゃんの彼氏の健太くんだっけ」

「名前教えたことあった?」

「なかったけ?」

「多分」

 でも、分るんだ。レイラちゃんさっき、澄子ちゃんの彼氏の名前も当てたし。もえちゃんは、レイラの能力に改めて、震えを感じた。が、軽く流す様に努めた。


「ホント~。まあ、もえちゃんの学校のことは大体知ってるから。たまに覗きにいってるし」

「ホントに?」 嘘とは、当然もえちゃんも分っているのだが。

「多分」

「何それ~」


「でね。健太くんと雄大くんのお兄さんは同じ野球のチームで、練習の後はいっしょに帰っているはずよ。この近くを通るはずだから、ちょっと寄ってもらう様に話してね。もえちゃんの彼氏も見て見たいし」


「ぜ~ったい見せない」

 何か、腹が立つので、見せたくない気になる。

「見せてよ~」レイラがニタっと笑う。

「やだ。絶対寄らないように言っておく」

「じゃ~私がいるから、寄らない様に言ってね」

「そうする?」何か引っ掛っているような気がするもえちゃんであるが、約束をしてしまった。

「絶対ね。これで良しと。」


 もえちゃんは何が良いのか分らないが、約束は守る子であった。そのまま健太くんに言った。


 翌日、午後4時半少し前。

 レイラが予報を行っている直志商店の店先は数人のお客さんがいた。

 レイラは、店先の街頭にもたれていた。

 もえちゃんがデレデレやって来る。

「もえちゃん、今晩は」

「レイラちゃん、おはよ」

「もえちゃん。話してくれた?」

「何を?」


「ま~た、もえちゃんたら、話してくれたんでしょう」

「うん。約束は守ったよ。レイラちゃんがいるから、来ないように言っておいたよ」

「そう、ありがと」

 もえちゃんは、ちょっとふて腐れ気味だが、それでも十分に可愛い。レイラは、もえちゃんをギュッと抱きしめる。もえちゃんも顔を少し緩める。

 時間も早いので、商店街は人通りも多く賑やかである。高田町商店街のオリジナル曲も流れている。


 大通りの方から、澄子ちゃんと雄大くんが通行人の陰から見え隠れしている。地味目な二人であるが、なかなか良い感じである。雄大くんの方が少し背が高い。可愛い感じの男の子だ。


 二人がレイラのところにやって来た。

「さて、揃ったはね。もう少し待ってね。今、自転車で通りかかるはずだから」

 その時、自転車に乗った二人の小学生が、本当に人を縫って近づいて来た。

「あっ、ホントに来た」もえちゃんが驚く。

 真っ白なユニフォームに紺色のウインドブレーカー姿の小学生二人が、自転車に乗って真直ぐにやって来た。


 レイラの目の前で、自転車が止まる。

「レイラさんですか。今晩は」

 もえちゃんの彼氏の健太くんが礼儀正しく挨拶をする。

「初めまして。レイラです。よろしくね。もえちゃん、礼儀正しくてよい子ね」

 もえちゃんは、恥ずかしそうに下を向いて、短い指をいじっている。

 自分の全ての弱みををレイラに見られたようで恥ずかしかった。

 何か、この後凄くレイラにいじられそうな気がして怖い。


「1回来たかったんだ」健太くんは明るい。

「私も、一回会いたかったのよ」

 レイラが、そう、言うと健太くんは頭を掻いて照れている。

健太くんの隣から声がした。


「今晩は」

 帽子を取って挨拶をして来た。レイラはさすが一年お兄さんなだけあるなと思った。

 精悍な感じの好少年と言う感じである。

「今晩は。明日の日曜日、孝弘くん試合よね」

「はい。すげ~。どうして?知ってるの」

 孝弘くんと、健太くんは、あからさまに驚いている。


「ハハハ、明日みんなで応援に行っていーい?」

 レイラは、笑ってごまかす。

「は、はい。もちろん!」

 応援に来てくれると聞いて、二人は大喜びをする。

 もえちゃんは相変わらず照れて、黙っている。


 二人から、試合を行う時間と場所を聞き、レイラ、もえちゃん、澄子ちゃん、雄大くん、それと今来ていない靖子ちゃんの5人で応援に行くことになった。レイラがそう仕切った。


 ただし、雄大くんはレイラから30分遅れて来る様に言われ、寂しそうである。

「ごめんね」澄子ちゃんが誤りながら事情を説明している。

 どんな説明をしているのか、レイラには微笑ましい。レイラが、雄大くんの背中に手をあてると、雄大くんは元気を取り戻して、笑顔を向けてくれた。


 商店街は夕方から、夜に移っていった。


 日が暮れたので、話が済んだところで直ぐに解散をした。

 レイラともえちゃんの二人だけが、そこに残った。


「ホントにレイラちゃんが、いるから来ないでねって言ったの。レイラちゃん何で来るってわかったの」もえちゃんが、不思議そうにレイラに聞く。

「私が、待っていたら、みんな会いに来たいのよ」自信満々に答える。

「でも、誰も予報しには来ないよね」

「そうか、予報しなくても顔は見れるからね。それが良くないのかもね」

 レイラが真剣な顔で悩んだ振りをすると、もえちゃんは手を上げて降参のポーズを取った。

 

 今日も誰もお客さんは来なかった、でも、もえちゃんに勝利した余韻で、あっと言う間の3時間であた。

 今日は、物入れ小屋には、さつま芋が沢山手提げ袋に入れてあった。袋には10円と書かれていた。

 ノシさんは、何でレイラの財政状態が分るのか、レイラには不思議であった。


 <後編に続く>

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