第二:会話以外の言語表現
会話に必要な条件、言語というものはそれ自体を指すのではなくそれを誰がどう行うかに基づいて状態を変形させることの出来る非質量性物質であることが分かります。
会話という行為を通して人間は意思疎通を図る、これをコミュニケーションといい我々の第一人間的性質を表すものとなっています。
では、会話以外で言語を使用した場合それはどれほどの影響を相手に与えることになるのでしょうか。また、言語以外で会話を行うことは可能なのでしょうか。
結論から言います。相手への影響は会話と同等またはそれ以上のものをもちます。そして会話を行う、即ち相手に影響を及ぼすのは言語以外でも可能なのです。
まず、会話以外での言語というものについて説明します。会話という状態はその性質上自分が相手に向けているものであり、必ず相手がそれを自分に向けたものであるという認識が必要になります。
つまり会話以外というのは、根本的に相手に向けて何かを訴えることのない『独り言』に近い状態がそのまま相手に伝わってしまう。いわばある種の勘違いという現象が起き始めているのです。
そしてこの勘違いが世界レベルで拡散可能になり、尚且つ相手にいわれのない『こころない言葉』を用いたものが現代日本を中心として横行しています。
先に述べましたが、これらの根底は多くの人々が集まる広場の中心で、大声で独り言を叫んでいる状態が一番近くにあります。
ここで、現代に発生する『顔が見えない』状況が一部の人間にとって何かしらの愉悦を目的として相手へいわれのない暴言に発展するのです。
簡単に言えば、街中で突然見知らぬ人に向かって暴言を叫ぶ、世間的異常性の保有者と全く変わらない人間性を持ったまま好き勝手に暴れられる場所を与えられているということに他ならないのです。