行ってみよう!1
「えぇ……」
目の前に隕石が降ってきた。
いやえ?
信じられる?
普通に生きてて目の前に隕石落ちてくるとかどんな冗談よ。
なんか、やばそう?
ちょっと、覗くだけ……なに?のぞくだけだってば!!!
家の近くの林で遊んでた俺の前に隕石が落ちてきた。
いやほんと目と鼻の先よ。まぁ、微妙に遠いけどさ……。
そこに向かってダッシュで向かった俺の目の前に現れたのは、バカでかい岩でも、アホみたいに広い更地でもなく、ぽっかりと空いた穴だった。
「はぇ…?」
何度目かの間抜けな声を漏らしながら恐る恐る穴へと近づいて行く。
穴からなんかガバァッて出てきて引っ張りこまれたりしないよね…?
しなかった。
人1人どころか4、5人並んで入れそうな大きな穴に入っていく。
ん?なに、覗くだけ?しらん、誰だよそんなこと言ったやつ。
いやそれにしても暗い。
ひんやりしててダッシュでほてったからだにはちょうどいいけど、ちょっと雰囲気出過ぎて鳥肌立つわ……。
「お?」
明るい…え?俺より先に人来てたのかな?
でも止められた訳でもないし、バレても怒られないよね…?
光の元へと警戒しながらも進んでいく。
「はぇー……」
部屋だったわ。
見たところなんもないけど結構広いわ。
「わっ!!!!」
……ほら?こういうとこって大声出したくなるじゃん?
「ん?」
何やら部屋の奥にはでっかい扉がある。
魔王でもいんのかよ……。
……そりゃね?ここまで来たら開けたくなるじゃない?
扉には把手のようなものがついていたので、まぁ、引っ張った。
そりゃあもう振り絞れる限り全力で引っ張ったさ。
あかない。ビクともしない。
それならばと押してみるもこれまた動かない。
うんともすんともいいやしない。
なにこれ、舐めてんの?
そっちがその気ならこっちだって奥の手使うからね?
「開けゴマっっっ!!」
………駄目だ開かねぇ。
この部屋無駄に声響くんだよ…はずかし。
こんちきしょう、開けってば!!!
そう思い思いっきり扉をけとばす。
「っっっ〜〜〜!!!!」
痛い。もうめっちゃ痛い。そりゃ押しても引いてもあかない扉を蹴っ飛ばしたらいたいよ。
もう痛くて立ってらんない。
そう思ってしゃがみこみ両手で足をさする。
ひぃ…涙出てきたぜ……。
「あ?」
…どうやら俺は日本語が喋れなくなったらしい。
違う、そうじゃない。
目線を上げた先にあったのは、隙間だった。
はぁ……もしかしてこいつ……?
把手を持って横に引っ張った。
簡単に開いたわ。
そりゃもういとも簡単に。
足の痛みを返せよ!!!!
とまぁ、紆余曲折あったものの、バカでかい扉を無事開けることが出来たわけですよ。
足痛いけど。
奥にあったのは壁に取り付けてある松明の明かりに照らされた通路だった。
進むしかないじゃん?
明るいから割と足元も見えるし。
と、かなり軽い気持ちで奥へと進んでいく。
……まぁ結構足痛いけど。
待ってこれ折れてないよね?




