赤い悪魔の異世界召喚NG編
本日二話目? 構想段階でのボツ作品です。
「それじゃ……その、自己紹介しよう、か?」
俺、河上誠は異世界に召喚されていた。
理由はこの世界の魔王を倒してくれ。ってことらしい。
そして、別の世界から六人の勇者が召喚された。
そう、勇者が……召喚されたんだ。
「ウォー、ツァヅァレィ、ニィハオ」
一人は妖しい中国人っぽい男の人。
「ワタシ、オミセカエラナイトムショクナチャーウヨ、ニホンキビシネ」
一人は水商売っぽい韓国風の女。
「I am Bob.Nice to meet you」
一人は筋骨隆々の黒人アメリカン、ボブ。起ったら二メートルくらいになった凄いデカい奴だ。
「れPr4かt@δ○9Θπα◆w」
そしてフードの妖しい女。言葉が全く通じない。フードの隙間からは鱗が見えなくもない。
「えーっと、その、武藤誠だ。よろしく」
ひとまず知り合いだった怪人の名字を頂き偽名を伝えておく。
「変わった方々ですねぇ。あ、私☆◆⇔●ξ‡※といいます……あれ? 音声通じてません? モモエとでも呼んでくださいな」
ああ、そうだな。
変わった奴等ばっかりだ。
中国人に韓国人にアメリカ人に異世界人に宇宙人。まともなのが……いねぇ。
親しげに話しかけて来る隣の地球外生命体グレイ女体化バージョンが視界に入り、俺は頭を抱えた。
あれ? おかしいな。異世界転移ってこんな感じだっけ? なんで日本人が一人もいないんだ?
※ 設定段階で詰まって没にした設定でした。




