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エピローグ、それぞれの始まり3

エピローグなのでちょっと短いです。

明日は第二部。

「本当に来たのか」


「よぉムイムイ」


「ムイムイと呼ぶな、人間め。本来であれば貴様等のような汚物など指先一つで消し去ってやるモノを何故私は真名を知られてしまったのだ。このような駄民に下らねばならんとは、本来は死んで詫びるべきものをなぜ……」


 俺達の姿を見た瞬間に落ち込むムイムイ。

 魔族の娘は真名で縛られたせいでこれから俺達の案内役に任命されていた。

 魔族の街をいくつか回ってから魔王城に向うルートを通り、魔族の街を確認、状況次第ではそのまま魔王を討とうと思う。


 ソレが出来れば勇者としての務めは果たしたってことで帰れるかもしれないし。

 といっても帰れる保証など少しもないしな。おそらく自力で帰る方法を探さないとだめだろう。

 とりあえず、若萌と二人自由に移動できる状態になれれば人間側の様子を探るのも有だろうし。

 一応、勇者たちの動向も知れたらいいな。


「それで、私に魔王国を案内しろとの事だが、どこから行きたい?」


「命令するわムイックルイーナ・ムルクスタット・イーレシア。比較的安全そうな場所から案内して」


「いちいち命令するな、クソ、付いて来いこっちだ」


 ムイムイの御蔭で魔族の国に入れず彷徨い歩くという未来は回避された。

 今後どうなるかはわからないが、俺達は魔族領の邪魔にならない場所でしばらくゆっくり過ごそうと思う。

 後どうするかは若萌と相談しながら少しづつやっていこう。

 なに、時間なら沢山あるんだ。


 倒すべき明確な敵も、ストレスの溜まる仲間もいない。

 ゆっくりでいい。俺のペースでゆっくりと行こう。

 自分の正義に悩みながら、俺は俺の道を行くぞ、武藤。

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