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羽しまって!魔王様!  作者: 松本ゆきみ


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5/18

隣人、来訪

ピンポーン。


「……こんな時間に誰」

「敵襲か」

「敵襲じゃない!」


もう一度。


ピンポーン。


「静かに。絶対声出さないで」

「承知。王は影で笑う」

「笑うな!」


チェーン越しにドアを開ける。


「はい……?」

「隣の者です。さっきから大きい音がして……あと、羽みたいな影が……」


背筋が凍る。


「か、カーテンです!大丈夫です!」


ドアを閉めて振り返る。


ソファの上。


魔王の羽が、しっかりはみ出ている。


「……羽、出てる」

「出ておらぬ」

「窓に影出るサイズ!!」


畳もうとして――


バサッ。


余計広がる。


「だから!!」

「畳むのは難しい」

「難しいじゃない隠して!」


クローゼットを開ける。


「ここ入って!」

「王を衣装棚に……」

「早く!!」


羽が引っかかる。


「狭い」

「羽!!」

「反抗期である」

「今なるな!!」


ピンポーン。


「“征服”って聞こえて……」


終わった。


「テレビの映画です!ファンタジーで魔王が!」

「……魔王?」

「ゲームです!!」


沈黙。


「……分かりました」


足音が遠ざかる。


「帰った……?」


クローゼットの中から声。


「見事な交渉であった」

「寿命縮んだだけ!」


扉を開ける。


羽は畳めたが、角がぴょこ。


「角!」

「健康である」

「健康アピールいらない!」


少し静かになる。


魔王がぽつり。


「主の世界を乱す気はない」

「……急に真面目」

「王はやる時はやる」


その瞬間。


ピコン(スマホ通知)


「ぬっ」


羽ビクッ。


「だから!!羽しまって!!!」


「……努力しておる」

「成果ゼロ!!」


思わず笑ってしまう。


「明日は静かな家電にしよ」

「音に慣れる修行か」

「日常って言え」


魔王はうなずく。


「日常……修行」


ピンポーン(また鳴る気配)


「敵襲か!」

「羽しまって!!!」



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