「異世界から来たvtuber」
プロローグみたいな。
「キミ、可愛いね」
「だろ? オレ可愛いだろ?」
微笑んできた男に、オレは笑顔で返す。
コーコーの制服を着ている、スカートを履き、リボンのある方の服を着て。
オレの笑顔に勘違いをしたのか、
「ちょっとホテル行こうか」
オレは…。
―異世界に来る前
「あーあ、くそだる」
呟き、あくびをする。
いつもだったら「真面目にしなさい!」てメイド長に叱られるけど、1人だけだから叱られない。
「でも、皆どこ行ったんだ?」
傾げる。
何かあったっけ、今日。
まあ、何かあっても参加しないけど。
「オレはメイドの服を着れたらそれでいい」
うなずく。
そして、掃除を再開しようとする。まだメイド服を着たいから、お勤め頑張らないと。
「何で掃除してるのっ」
急に叱られる。
やる気なくなっちゃった。
帰りたい。
「異世界人を召喚する儀式があるって前に言ったじゃない! 城の皆で立ち合うのよっ」
うるさいなあ、この猿が。
メスザルメスザル、オレの方が可愛いのに。猿のメイド長、人の形をした猿。
「早くしなさい」
「へえい」
異世界人、ね。勇者か何かだろう? 下っ端メイドのオレには関係ねえよ。
「ねえ、ホテル行こうか」
あ、回想してた。
「オレ、男だから。クソな期待するなよ」
「男の娘か! いいね、それも」
息が荒くなる。
…。
黙らせた。
「はあ。
早く元の世界に帰りたい。けど、その前に可愛い服をもっと着たい。
vtuber頑張ろ」
この姿のままで、配信する。普通は、リアルの姿と配信の姿は違うらしいけど。
「オレが可愛いてこと♪」
猿メイドが懐かしい。
帰る方法を探さないと、vtuberしながら、可愛い服着ながら。
「普通の日常」と『2次創作の日常』を書いていきたいと思っています。
冥土華ナ、架空のvtuber(男の娘)です。
お願いします。




