8話 フギア大陸
地球の環境と似た星だが違った文明を持つ世界の物語
俺は南の大陸への移動許可証を発行してもらいに首都に来たのだがアレリア大陸の模型を見て、まだ見ていない場所が多くあり南の大陸へ行く事を後にするか考えている
アレリア大陸は自分の母国戻って来た時に見て回れるだろう、最初の予定通りに南のフギア大陸へ向かう事にした
トシントンでメデューサを使い魔登録して検問対策もした、ケカンへ戻り船に乗り大陸の間にある島に渡ると検問所がある、予想通りメデューサは検問所職員からジロジロと見られたが何をチェックしているか分からなかった、すんなり通過出来たので気にしないでおこう
最初の島から大陸へは小さな島を橋で渡っていくだけだ数時間馬車を走らせれば本土に到着する
南のフギア大陸入口の街サブロは交通の拠点で発展している、この街に数日滞在して大陸の情報収集を行う、旅の途中で知り合った人が情報収集は酒場ですると良いと言っていたが俺は酒に弱いので寂れた食堂に通い店の者と仲良くなり色々と教えてもらった、フギア大陸は古代遺跡が多く他の大陸に比べ植物、昆虫の種類が多いのが特徴でピラミッドと言われる四角錐の山、顔の大きなおじさんの像のおじさん岩、標高3000mの高所にある天空の町が有名らしい、その他にまだ全くと言って良いほど探索が進んでいない大地のヘソと言われる大穴があるらしい入口付近から高価な宝が出土した事で多くのハンターが集まっているらしい
サブロの南にピラミッドがありそこから西に行くと天空の町がある更に西に行き海岸沿いを南下するとおじさん岩があると観光最適ルートまで教えてもらった、大地のヘソはおじさん岩から大陸の中央を目指して行けば分かるらしいが大地のヘソは危険な場所にあり多くのハンターが命を落とす場所だと言われた、3つ星のハンターが行く場所ではないらしい
大地のヘソについては旅をしながら考える事にして観光を楽しむ事にした、南下してピラミッドを目指す途中獣に襲われるがメデューサが簡単に始末するがメデューサが倒すと全て石の破片になって食肉も素材も得ることが出来ない、戦い方を変えさせないと金が入ってこない
メデューサに石化魔法を普段使わないようにさせた、これで旅の資金に困る事も無くなるだろう
ピラミッドはサブロの街から近く2日目の昼には到着した、しかし前の時代の人は何を考えてこれを作ったのか?未だに目的の分からない人口の山サンドベージュ色の山を見に来る人も俺を含めてモノ好きが多い事も驚く
ピラミッドを見た後天空の町を目指して西へ向かう登りの山道で1週間ほどかかった、高所で景色が良いが材料費の輸送、居住後の生活の不便さを考えるとこの場所に何故町を作ったのか?意味が分からない
天空の町を出ておじさん岩を目指す、今度は下り坂だが早く移動出来る訳ではない更に馬の足への負担が大きい事も重なって登りと同じように時間がかかってしまった、おじさん岩まで10日を要した
近くの町で素材の買取をしてもらったら今までは石になっていたものが全て食材と素材になり大金を手にする、旅の途中でお金に困る事は本当になさそうだ
有名な観光名所を周り次は大地のヘソ危険な場所と聞いているが入口は見てみたい、俺は大地のヘソを目指す事にした、襲ってくる獣を倒しながら馬車を走らせる
大地のヘソの入口には町が出来ている、宿をとり町をみて回った後大地のヘソを見る、穴を見る見学場所もあるが底が見えない、ヘソに入って行く者達が見えるがそれなりに強いと分かるソロハンターと大勢のパーティーだけだった
宿に戻り暫く出入りする人の様子を見てみる、ソロハンターは朝入って夕方戻ってくるパーティーでなければ危険で野営出来ないと思われる、戻ってきたソロハンターが他のハンターに声をかけてパーティーを組もうとしているところを見ると実力者でもソロは厳しいと判断する魔物が中にいると言う事だろう
詳しい状況を知りたいので情報収集のため大して飲めないのに酒場で酒を飲む、アルコール消費要員にメデューサも一緒だ、よく話している者達に酒を奢ると饒舌に話をしてくれる
出てくる魔物は地下5階まではスライム、ゴブリン、コウモリ、その下に狐、蜘蛛、蛇、地下15階以降に虎、ライオン、鰐が確認されている、魔封じは今のところ確認されていないと言う事らしいが酔っ払いの言う事7割くらいが本当と思うくらいにしておこう、なんにせよ今の俺とスピリットウォリアーズでは力不足のようだ、此処で急造のパーティーを組むつもりもない、世界にはまだ見ぬ景色が沢山ある俺は先にそちらを見に行くべきだと判断した、生きている事が1番大事、旅を楽しみハンター生活を続けよう