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4話 自主トレ

地球の環境と似た星だが違った文明を持つ世界の物語

 俺はラングルの町で暮らしている、午前中に狩りをして生活費を稼ぎ、午後から自主トレを行なっている

 俺より遥かに強いハンターのメリッサさんの指導を断ったのには性格が合いそうにない以外にも理由がある、1つは個人魔法の全てを知られたくない事と、もう1つは剣術は霊体と戦って訓練する事を考えているからだ

 ブラックベアの霊体『月光』は戦う度に強くなっているように見える、つまり俺と霊体で手合わせすれば俺も霊体も強くなると一石二鳥、他の人には知られたくない、それ以外にも試したい事もあるので1人を選んだ

 早速1つ目の実験はジョブチェンジだ今『ファイター』が6人いる3人を『マジシャン』に変更する、簡単に出来たが弱い魔法しか使えない、毎日魔法を撃たせれば多分強くなると思う

 訓練は人けの無い場所でマジシャンに魔法を撃たせ、ファイターは手合わせをする、命令すればファイター同士で手合わせして強くなる、訓練していて気付いた事だが全ての霊体が訓練した事は経験が共有され全員が強くなるそれは霊体だけでなく俺も含まれている、この経験を共有する状況をスキル『一心同体』と名付けた

 実験の2つ目は、就寝前に霊体同士で戦わせておけば俺が寝ているのにも関わらず強くなれないか?と言うもの、実験は上手くいき俺はこの訓練法を『睡眠学習』と名付けた、勿論人けのない場所での野営時しか使えない

 1カ月のラングルでの生活で俺は異常と思える速度で強さを増した勿論霊体もだ、しかし霊体は生きていた時の能力で個々に限界値があるようだ人の能力は生きている時にその一部しか発揮できていないらしいが限界はある、生きている時に鍛え限界値を高めた者の霊体は他の霊体より強くなるようだ


 人を殺して霊体を増やす事は難しいが獣や魔物なら大丈夫だ、俺は霊体収集を始める事にした、戦いでは相性もある種類も増やそうと思う

 既にストックしていた霊体は『ファイター』3『マジシャン』3『月光』5『ウルフルズ』2『ラビッツ』5で、1週間森に入り増やした霊体は『ぷよぷよ』と名付けたスライム1体と『カミカゼ』と名付けたグリフォン1体の2体だ

 最弱の魔物と言われるスライムだが形を変えたり分裂して小さくなったりと何かで使えそうだったのでストックした、グリフォンは背に乗り空が飛べ黒い雷を落とす事が出来る移動にも戦闘にも便利だ、俺は7種20体の霊体を操れるようになった

 この辺で腕試しをしたいがギルドの依頼ボードで討伐系の依頼を探すが、良いものが見当たらない、旅の準備をしながら少し待つ事にした


 強力な獣の討伐依頼待ちの間ダンジョンの奥へ行ってみる事にした、大きな石の門をくぐりダンジョンの中に入る、迷路になっていて発見から数十年経っていると聞くが未だに新たな空間が発見されるダンジョンで試したかった霊体での探索をやってみる

 「ラビッツ、ぷよぷよ仕事だ、強者か宝を探せ」

 5匹のラビッツと1匹のぷよぷよが出て来る、ラビッツはすぐにそれぞれ違う方向に進んでいく、ぷよぷよはその場でプルプルと身体を震わせ大きくなった後分裂して小さな粒になりダンジョンの奥へ跳ねるように進んでいく

 しばらく待っていると一匹のラビッツが帰って俺の前で仲間を待っている、分裂したぷよぷよも少しずつ集まって戻ってきた者から合体して大きくなっている、ラビッツも次々と戻って5匹全て戻って来るとぷよぷよも含めて話をしているようだ

 話が終わると今度は1列になってダンジョン奥へ進み始める、おそらく道案内を始めたのだろう俺はラビッツとぷよぷよの後を付いて行く、かなりの距離を付いて行くと壁の前に来た、俺が壁を見ているとラビッツが壁に体当たりを始めた、この先に何かあると言う事だろう辺りの壁を調べていると1つの石が動いた、しっかりと押してみるとラビッツが体当たりしていた壁が動き部屋が現れた中に入ると突き当たりに棚があり銀色のガントレットが1組置いてある

 これは価値のある物なのか?よく分からないが、とりあえずストックルームに入れて持ち帰る

 俺がガントレットを収納するとラビッツとぷよぷよが何処かに進みだす、来た道とは違う何処か別の場所に連れて行くようだ、付いて行くと石の扉の前で止まり戦闘態勢になっている、この扉を開けると強者がいると言う事だろう、ダンジョン内で狭いのでカミカゼ以外の霊体を出して扉を開ける

 大きな部屋の中央に一匹の大蛇がいる、コイツがボス?ラビッツとぷよぷよが探して来たのだからそうなのだろう、腕試しにと思っていたが霊体達がすぐに倒してしまった

 「ゴーストコントロール」

 倒した大蛇の霊体を仲間にするが今までとは違い形が変化して人型の霊体になった『メデゥーサ』と名付けると

 「貴方が主人様ですね」

 と話した、これは俺の能力が向上したからなのか?ダンジョンのボスだったからなのか?話の出来る霊体を仲間にした

 他の霊体達は俺と直接会話出来ないがメデゥーサを介して話しが出来るようになった、彼ら全体の呼び名が霊体達と言うのは気に入らないので名前をつけて欲しいと言う要望があったので『スピリットウォリアーズ』と名付けた

 途中で手に入れた入れたガントレットについてはメデゥーサが知っていて『ファンクションガントレット』と言う機能付き装備で「モニター」と言うと使用者しか見えない画面が出てそれを通して見た者の能力値等が見える機能があり防具としても使用者の魔力を消費させるが魔法障壁を出す等の機能他色々とあるらしいが、以前戦った人族が装備しているのを見ただけで詳しくは知らないらしい

 またメデゥーサは憑依する事が出来るので美しい身体が欲しいと言っているが簡単に手に入る物ではないので我慢させているが、今後美しい盗賊がいれば憑依させるつもりだ


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