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【2巻10/1発売】エロ漫画の悪役に転生した俺が、寝取らなくても幸せになる方法  作者: みずがめ


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156.小山エリカはうずうずしている

 とある日の朝。

 引っ越したばかりで、まだ慣れない住居のベッドで眠っていた私を、スマホの着信音が容赦なく叩き起こした。


『聞いてよエリカお姉ちゃんっ! 私……ついに晃生くんと一つになれた!!』


 夏樹ちゃんの浮ついた声が、スマホのスピーカーから響いた。

 朝っぱらからなんの電話かと思えば、夏樹ちゃんの初体験の報告だった。

 こっちは眠たくて頭が回らないのに……。そんな私に気づかず、夏樹ちゃんは事細かに話を続ける。


『そして晃生くんは荒々しく私を求めてくれたんだ。あのたくましい胸板に押し潰されて……力強く奥まで……すごかったなぁ♡』

「うんうん、良かったねぇ……ぐぅ」


 眠気に負けて、枕に顔を突っ伏す。

 意識の半分で夏樹ちゃんの話を聞いて、もう半分は夢の世界へ旅立った。

 あぁ……晃生くんが私を力強く求めてきて……あんっ♡ そんなにグリグリしちゃダメぇ……♡


『ちょっと! エリカお姉ちゃん聞いてる? 私の話はまだまだこれからなんだよっ!』

「はっ……ぶー、せっかく良い夢を見られたのに~……」


 夏樹ちゃんがこれでもかと語るものだから、うとうととした頭で処理して夢として再現していたみたい。晃生くんが私の身体を荒々しく求めてくれて、夏樹ちゃんがどれほど最高の気分になっているかがよくわかった。


「ていうか、今どこにいるの夏樹ちゃん? なんか雑音が聞こえるよ」

『学校に向かって走っているところさ。晃生くんに抱かれた高ぶりを処理しきれなくてね。登校ついでに走って発散していたんだ』

「へぇ~……外でそういう話をするのはやめておいた方がいいよ」


 年頃の女子が、走りながら初体験の詳細を話していたなんて……昔の夏樹ちゃんを思い出すとちょっと信じられない。

 昔の彼女は引っ込み思案で、人前で性的な話題を口にするなんて想像もできなかったから。

 性格が明るくなったのは良いことなのかもしれないけれど、代わりに羞恥心を失くしてしまうのはどうなんだろうね? 晃生くんは私たちの全部を受け入れてはくれるけど、羞恥心に関しては、ちゃんと持っている娘が好きみたいだし。


『あっ、もう学校に着いてしまったよ。じゃあエリカお姉ちゃん、話の続きはまた今度だね』

「うん、またね。ちゃんと学業に精を出すんだよ」


 通話が切れたけれど、二度寝をする気分にはなれなかった。


「はぁ~……いいなぁ~。私も晃生くんの温もりを感じたいよ」


 夏樹ちゃんの話を聞いたせいで、身体がうずいて仕方がない。

 晃生くんとはご無沙汰なのだ。抱かれる以前に、最近は会えていなかった。

 引っ越しをしたり、会社の立て直しをしたりと大忙しだった。


「まさか、こんな私にまだできることがあったなんてね」


 両親があんなことになって……もうダメかと思った会社は、私の存在で立て直すことができている。

 とはいえ、私だけの力でどうにかできるものでもない。思いのほか協力してくれる人がたくさんいて、ようやくなんとかなりそうといった状態だ。

 大きな会社だったから、たくさんの従業員がいる。私のワガママで不安な目に遭わせるわけにはいかなかった。


 そういったもろもろが落ち着いてからと思っていたけど……夏樹ちゃんのせいで、今すぐ晃生くんの胸に飛び込みたくなったじゃない。


「んっ……」


 股座に手を伸ばして、自分を慰めてみる。

 自分の指じゃ全然物足りなくて……やっぱり晃生くんじゃなきゃ、身体のうずきは解消できそうになかった。

 ずっと我慢していたのに……うぅ~、恨むよ夏樹ちゃんっ。


「お嬢様、朝から何をしてらっしゃるのですか?」

「ひゃああぁっ!?」


 もっと刺激を強くしようと集中していたら、突然声をかけられて驚いた。

 慌てて声の方に顔を向ければ、ホワイトブロンドをお団子にまとめた、小さくて愛らしいメイドさんがベッドの傍らに立っていた。


「あ、アメリっ!? ノックくらいしなさいよねっ!」

「しましたよ。お嬢様が一人遊びに夢中で気づいていなかっただけではありませんか」

「わ……ッ!?」


 お布団の中でしてたから見えていないだろうと安心しかけていたのに……じゃなくて!


「ちょっ、アメリ? どうしてベッドに上がってくるの?」

「お嬢様の一人遊びのお手伝いをしようと思いまして。一人よりも二人で遊んだ方が気持ちい……こほんっ、楽しいですし。お気になさらないでください。これもメイドの仕事ですから」


 アメリの口調は淡々としているのに、彼女のルビーのような赤い瞳は爛々と輝いていた。


「それ、アメリがしたいだけだよね? ここぞとばかりにエッチなことをしたいだけだよね? あっ、ダメ……入ってこないでってば!」


 私たちは朝からバタバタと、激しい運動をした。

 今日は久しぶりの休みだからお昼まで眠るつもりだったのに、おかげですっかりと目が冴えてしまった。……全部夏樹ちゃんのせいだ。



いつもお読みくださりありがとうございます!


『昔弟子だった勇者が魔王を討伐して私を口説きに来た』という異世界恋愛ものの短編を投稿しました。気軽に執着されてくれると嬉しいです(え)


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