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【2巻10/1発売】エロ漫画の悪役に転生した俺が、寝取らなくても幸せになる方法  作者: みずがめ@10/1『エロ漫画の悪役』2巻発売!


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149.新性活の始まり

 美少女に朝起こしてもらえるなんて、ラブコメ漫画ではよくあるシチュエーションだろう。……エロ漫画の場合は別の部分を起こしてもらうんだろうけども。

 だけど、そういうイベントにも前提条件というものがある。

 ヒロインが幼馴染だったり、家の合鍵を渡していたりとかな。読者に「この娘は朝起こしてもらえる関係性なんだ」と思ってもらえるような理由がいるのだ。

 ……なのに引っ越したばかりの家で、予告なく朝起こされてみろ。ジャンルがラブコメじゃなくてホラーになっちまうだろうが。


「珍しくぼーっとしているね。もしかして寝起きで頭が働いていないのかい? ふふっ、晃生くんにも可愛いところがあるじゃないか」


 夏樹は朗らかに笑っていた。

 無断で住居侵入したとは思えないほど堂々としている。勝手に部屋のカーテンを開けて朝日を浴びていた。


「……なんで、夏樹がここにいるんだ?」


 寝起きの低い声で尋ねる。我ながら怖い声だ。

 昨日引っ越したばかりなので、当たり前だが誰にも合いかぎを渡していない。

 そもそもセキュリティはどうなってんだ? 俺が知らないうちに部屋に入れるようなマンションじゃないはずなんだが。


「君の女として朝起こしにきたのさ。実はこういった恋人みたいな行為に憧れていてね……夢が一つ叶ったよ」


 紫髪を指でいじりながら可愛らしいことを言う夏樹。

 うん……理由じゃなくて、どうやって部屋に入ってきたのかってことを聞いてんだけどな。


「それにしても驚いたよ。まさか晃生くんの新しい家が伊織ちゃんの隣の部屋とはね」

「は? なんでそこまで知ってんだ」


 俺の女たちには引っ越したことを知らせたが、伊織が隣人だとは伝えていなかった。

 そもそも夏樹には引っ越したというメッセージすら送っていなかったんだけどな。別にはぶろうとしたわけじゃなく、十羽夏を誘拐した連中を任せていたから、明日学校で言えばいいやと考えていただけだ。

 そう思うと余計に夏樹がここにいる事実が不可解でならない。


「知っているさ。だって私は、ここの上の階に住んでいるんだからね」

「は?」


 ドヤ顔をする夏樹に、俺はぽかんと口を半開きにすることしかできなかった。


「聞いてねえんだけど」

「言っていなかったからね。聞かれなかったし、今までは特に知りたい情報というわけでもなかっただろう?」


 まあ、言われてみれば気にしたことなかったな。

 今までアパートの部屋がたまり場になっていたからな。わざわざ俺の女たちの家に行く必要がなかった。あんなことにでもなってなけりゃ羽彩の家に泊まらせてもらうことはなかっただろうし。


「すぐ近くだから、これからは何かあれば私が晃生くんを守るよ。郷田会長から合鍵を託されたからね。いつでも頼ってほしい」


 夏樹は合鍵を見せびらかしながら、フフンと得意げに胸を叩く。

 ようやく夏樹が、どうやって勝手に家の中に入ってこられたのかがわかった。親父……そういうことは前もって言ってくれよ!

 ベッドから立ち上がり、頭をがしがしとかく。

 元々俺の女たちには自由に部屋に入ってもらって構わないと考えていたのだ。それが早まっただけと思えば、夏樹が合鍵を持っていても怒ることではない。


「そうかよ。何かあったらまた頼むわ」

「そ、その……何かあったからじゃなくても、たとえば朝のお世話を頼んでくれてもいいのだよ?」


 夏樹が頬を赤くしながら俺をチラチラと見る。

 俺というか……俺の股間に視線を送っていた。


「あー……」


 もっこりとした股間は、俺がどれだけでかい男かということを示していた。寝起きに自然と戦闘力が上がってしまうのは、思春期男子ならわかってくれるはずだ。


「……スッキリさせてくれんのか?」

「ももももももも、もちろんだともっ! 晃生くんのためならたとえ火の中水の中草の中、パンツの中でも任せてほしい!」


 前のめりになって目を輝かせる生徒会長だった。どんだけヤりたいんだよ……。

「……」

 改めて夏樹に目を向ける。

 紫髪のショートヘアが似合っている美人顔。モデルのように均整の取れた身体つきで、男を惑わす巨乳を持っているのが制服越しでもわかる。

 一応俺の女になったが、まだ手を出していなかった。原作を信じるのであれば、まだ処女のはずだ。

 郷田晃生の思い出に関わっていたせいか、ちょっと手を出しづらかったという個人的な事情がある。本人が望んでいるようだし、別に気にしなくてもいいんだろうけど。


「……っ」


 夏樹は黙り込んだ俺を、期待した目で見つめている。

 音無夏樹は郷田晃生を愛している。それだけの思いがあるのだと、ひしひしと感じていた。

 俺は夏樹を受け入れると決めたのだ。俺の女として迎え入れたのなら、ちゃんと行動で示さないといけない。


「そうだな……」


 時刻を確認する。余裕を持って起こしてくれたらしく、慌てる心配のない時間だった。


「……じゃあ、頼むわ」

「~~っ♡♡♡♡」


 夏樹は言葉にならない声を上げながら、こくこくと何度も頷いた。

 夏樹の尻から犬の尻尾がブンブンと振られているのを幻視した。……嬉ションとかしてねえだろうな?



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エロ漫画の悪役に転生した俺が、寝取らなくても幸せになる方法

KADOKAWA.illustrated by ねしあ

― 新着の感想 ―
おめでとう、夏樹センパイ でも、こういう時に伊織が乱入して、オアズケという展開も美味しい 変だな?クール系なハズだったのに、お笑い系になってる?
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