表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おばあさんを助けたらうちの孫と一緒になってくださいって言われて写真をもらったんだけど、これって七五三の写真だよね⁉︎ てか、きみは…  作者: 猫の集会


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/27

腹痛

 本日、金曜日。

 

 オレはおばあさんの家でおばあさんとお茶をすすり、ほっこりしていた。

 

 

「いい天気ですねー。」

「あぁ、もうそれは壊れてますよ」

 

 ⁉︎

 

 え?

 

 何が壊れているの⁉︎

 

 …壊れているのは、おばあさんの耳なのでは?

 

 

 たまにおばあさんと話が通じないときがある。

 そしておばあさんは、遠くを見つめてニコニコ顔だ。

 

 でも、お茶をすすると普通に戻って話し出すのだ。

 

「今日は、孫が泊まりにくるんじゃよ」

 と嬉しそうに教えてくれた。

 

 ルトくんが泊まりに来るのだろうと思っていた。

 

 すると…

 

「ほれ、これでパジャマパーティーするんじゃ。ペアルックじゃ」

 と、かわいい猫耳のついたピンクパジャマを見せてくれた。

 

 二着あった。

 

 きっと一着は、おばあさん用。

 で、もう一着は…ルトくん?

 

 それにしても…二着とも大人用じゃない⁉︎

 

 ルトくんには、大きいような…

 

「お孫さんってルトくんですよね?」

「あぁ、ルトは孫じゃよ。眠れない時は、よく孫を数えるんじゃ。」

 とニッコリしたおばあさん。

 

 やっぱりルトくん用…?

 てか、普通眠れないときは羊を数えるんじゃないのっ⁉︎

 

 それにどんだけお孫さんいるのーー⁉︎

 

 …

 

 

「孫は、遼一と同じ制服の柄なんじゃよ。遼一も孫とペアルックじゃのう」

 とくしゃくしゃの顔で笑ったおばあさん。

 

 ⁉︎

 

 え、今なんて⁉︎

 呼び捨て…ってそんなことはどうでもよく、今…同じ制服って言わなかった⁉︎

 

 …

 

 やっぱり…やっぱり小林さんなんじゃ…

 

 

「早く孫と恋バナしたいのぅ。おっと…あんまりおしゃべりすぎると孫に怒られてしまうわ。」

 と口の前で指をバッテンにするおばあさん。

 

 

 …

 

 えー…、どうなってるのー⁉︎

 

 オレって、小林さんから結婚したいって思われてて…その弟と婚約してるの⁇

 

 わからない…もう、ほんとにわからない…

 

 心が荒地なのか、脳みそが溶けたのか…どっちなのだろうか。

 

 手が冷たすぎてお湯が熱湯なのに感覚ないくらいわからない。

 

 

 おばあさんのお孫さんが来るまで待っていようか?

 でも、ほんとに小林さんが現れたら…どうする⁇

 

 …

 

 オレは、とりあえずお孫さんと鉢合わせしないように早めに帰宅した。

 

 

 

 今頃、おばあさんは小林さんとパジャマパーティーをしているのだろうか…

 

 

 …

 

 

 月曜日、なんだか小林さんの顔を見るのがなんか…なんか気まずい。

 

 

 

 そして気まずいものは、ぬぐえずに月曜日。

 

 ぬぐえたものは、日曜日掃除した部屋の机のホコリだけだった。

 

 

 机は、きれいになったけど…オレの脳みそと心は、泥に落ちたかのように汚れてぐしゃぐしゃだ。

 

 一度きれいな川で洗いたいものだ。

 生まれた時に、オプションでいろんな部位の取り外し機能ついてなかったのかな…。

 

 あればよかったなー。

 そしたら、今頃脳みそも心もバシャバシャ洗ったよね。

 …

 

 そんなくだらないことを考えていると小林さんが登校していらっしゃいました。

 

 

 

「おっはよー」

 と元気に小林さんが現れた。

 かと思ったら、後ろから全力疾走して宮田くんが現れた。

 

 で、バックと上靴を机に置いてトイレーー‼︎と叫びながら走っていった。

 

 

 …律儀だ。バックトイレの前に置いとけばいいのに。

 てか、上靴履かないんだ?

 と思っていたら、また宮田くんが走ってきて上靴ーー‼︎と叫びながら上靴を持って全力疾走していった。

 

 間に合うのか?

 

 少し心配になった。

 

 

 でも、なんか宮田くんのおかげで気まずい気持ちが和らいだ。

 

 少しだけど。

 

 

 で、数分後宮田くんは上靴を手に持って戻ってきた。

 

「え、上靴履かなかったの?」

 とオレが聞くと宮田くんは、

「あぁ、ほんとだ。」

 といい上靴をせっせと履き出した。

 

 トイレ行くのに上靴取りに戻ったんだよね?

 

 じゃあ…靴下でトイレ入ったのか⁇

 

 

 

 

 休み時間トイレに行くと、はじの方にスリッパがあった。

 

 あぁ、スリッパあったんだ。今まで気づかなかったわ。

 

 宮田くんのおかげで一つ賢くなったオレ。

 

 レベルが一上がったよ!

 うぇーい‼︎って喜んでいる場合ではなかった。

 

 

 なぜならトイレから出ると宮田くんがまたも全力でトイレに滑り込んできたからだ。

 

 宮田くんは、どうやら耳の誤作動ばかりかお腹も誤作動しているようだ。

 

 ご苦労さまだ。

 

 

 腹痛の人をみると、とても辛いのが伝わってきてほんとおつーってなるよね。

 

 その数分後、オレも腹痛に見舞われ…なかった。

 

 でも、そのかわりにクラスの二番目にかわいいと言われているショートカットが似合うしょう 美加子みかこさんに呼び止められた。

 

 そして…いきなり

「結婚できなくてごめーんねっ」

 と言われた。

 

 ⁉︎

 

 ノーマークでした。

 

 まさか庄さんがおばあさんの孫だったなんて…

 

「え、てことは…うめおばあさんのお孫さんって…」

「ん?うめおばあさん?だれ?」

 

「だって…結婚できないって…」

「あぁ、夢でなんだか瀬野くんにプロポーズされてさ。お断りしようとしたら目覚ましが鳴ったんだよね。だから、断れなかったの。それで今お断りしたんだけど、おばあさん?何?」

 と首を傾げる庄さん。

 

 

 …

 

 あー、オレは夢でいきなり庄さんにプロポーズしていたのか。

 

 何してんだよ。オレ…

 

 

 まぁ、人の夢に特別出演するなんてオレも人気者か⁉︎なんて思った。

 

 

 教室に帰るとげっそりした宮田くんが

「瀬野くん、プロポーズするなんてすげーな。オレなんて……腹痛が治るポーズくらいしかしてないぞ」

 と元気なく笑った。

 

 その話を聞いていた小林さんが、

「えっ、プロポーズ⁉︎何?詳しく教えて‼︎」

 とくらいついてきた。

 

 すると、オレに興味もないだろう瀬川さんも、

「えー、わたしも聞きたい」

 と参戦してきた。

 

 

 そして宮田くんは、腹痛だって言ってるのに、ジュースをがぶ飲みしていた。

 

 大丈夫かよ?宮田くん…

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ