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おばあさんを助けたらうちの孫と一緒になってくださいって言われて写真をもらったんだけど、これって七五三の写真だよね⁉︎ てか、きみは…  作者: 猫の集会


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みんなニコニコ

 瀬川さんが昇降口にいたのでオレは、

「あ、さよなら」

 と挨拶した。

 

 隣の席だし、無視はなんかね…。

 

 

 そしたらさ…

 

 いきなり瀬川さんから

「ごめんない」

 って言われたんだよね…。

 

 

 え…フラれた?

 

 えええっ⁉︎

 

 …

 

 オレってば…いつのまにか保健室に居たし…もしかして、保健室に入る前にまさか…瀬川さんに告白してたのっ⁉︎

 

 

 …うわー…、やらかしたわー…

 

 てか、記憶ないまま告白してたーー⁉︎

 

 オレは…オレってば…

 

 …

 

 まぁ、告白してもしなくてもオレがフラれるってことは、世界中の皆様が知っておりますよ。

 

 きっと。

 

 だって、オレと瀬川さんなんて釣り合いませんもの。

 

 とりあえずごめんなさいと言われたのでオレは、

「あー、うん。わかってたし…大丈夫」

 とこたえた。

 

「えっ⁉︎知ってたの?」

「うん…まぁ、なんとなく」

「そっか…恥ずかしいな」

 と顔を赤らめる瀬川さん。

 

 …なぜ恥ずかしい?

 

「なんか…ほんとにいつもありがとう。」

 と今度はお礼…を言われたよ?

 

 瀬川さんからのお礼…。

 

 むしろオレがお礼を言いたいくらいだ。

 

「いや、オレこそいつもありがたいっていうかさ。」

「ううん、ほんと優しいよね。瀬野くん…そんな瀬野くんだからわたし…」

 とまた顔を赤らめる瀬川さん。

 

 瀬川さんは、いったいどうしたのだろう…⁇

 

 オレはフラれたのに…不思議な感覚だった。

 

 むしろ、フラれたのにありがとうとか優しいとかって…

 

 これは瀬川さんのアフターフォローってやつか?

 オレを傷つけまいと…。

 

 

「あの、オレわかってたし…もう気にしないで」

 といい、瀬川さんとさよならしておばあさんの家へと向かおうとしたんだけど…

 

 暗いし…もしかして瀬川さんは、オレにごめんなさいをいうために待っていてくれていたのかもしれないと思い、申し訳なくなって瀬川さんを家まで送ることにした。

 

 少し遅くなるけど、そのあとおばあさんの家へと向かおうとした。

 

 

 そして、たわいもない会話をして歩いていたんだけど…

 

 …

 

 えっとー…この道は…

 

 どこ⁉︎

 

 と思っていたらいきなり瀬川さんが、

「うち…ここです」

 と指差した。

 

 

 はぁ。いつのまにかついたんだ。

 

 

 あー、すっかり真っ暗だな。

 

 それにしても瀬川さん可愛いいよ。やっぱりかわいいし…楽しかったなぁと、幸せを噛みしめていたんだけど…

 

 

 あれ?

 

 え?

 

 オレは…オレが今ここにいる場所って…

 

 おばあさんちの隣の人んちなんじゃねっ⁉︎

 ルトくんちだよね⁈

 

 いつもと違うルートだったから気づかなかったけど…ここの隣っておばあさんちじゃん。

 

 

 …

 

 あれ?

 てことは…

 

 えっ⁉︎

 

 待って‼︎

 

 

 おばあさんのお孫さんって…まさか…まさか瀬川さんっ⁉︎

 

 

 えと…でも、おばあさんの名前前聞いたら違ったよね?

 

 どういうこと⁇

 

 

 …

 

 

 わからなかった…。

 

 

「瀬川さんのおばあさんって…ヨネさんって言ってたよね?」

「うん。一人はヨネおばあちゃん。もう一人は…うめおばあちゃん…です。隠していてごめんなさい。」

 と瀬川さんがいうじゃないかっ‼︎

 

 

 オレはとっさに瀬川さんを抱きしめていた。

 

「好き。オレ瀬川さんがずっと好きだった」

 と勝手に脳みそが告白していた。

 

 もう、後先考えないで抱きしめて告白もしていた。

 

「うん。嬉しい!瀬野くんは、他の人を好きなんじゃないかってずっと不安だった。だから嬉しい」

 と瀬川さんもそうこたえてくれた。

 

 暗闇だったけど、お互い涙が溢れていた。

 

 顔を見合わせ二人してフッと笑いあった。

 

 そしてそっとくちびるをかさねた。

 

 

 

 

 その七年後

 

「おやおや、かわいいのぅ」

 うめおばあちゃんとヨネおばあちゃんが嬉しそうに孫の花嫁衣装をみて目を細めて喜んでいる。

 

「昔は、黒いドレスなんかなかったんじゃけどのぅ」

「そうじゃよ。今は多動性動物じゃよー」

 とうめおばあちゃん。

 

 

 多様性…

 

 

 ま、いっか。楽しそうだし。

 オレとラノさんは、顔を見合わせにっこりした。

 

 

「あつい!あっつい‼︎」

「ほんとだわ。あっついわ」

 とどこからともなく声がした。

 

 

 宮田くんと小林さん…

 

 正確には、宮田夫婦だ。

 

 二人も相変わらず元気だ。

 

 練り消し職人は、いまや大人気のパン屋さんを夫婦で営んでいる。

 

 

 

 ルトくんは、美味しいご馳走がたくさんでてくると、大喜びだった。

 

 そして、未来の婚約者がオレの母親だから嬉しそうに鏡をみて念入りにチェックしていた。

 

 

「みんな楽しそうでいい笑顔」

 とラノさんがオレににっこりした。

「うん。ラノさんもいい笑顔だよ。愛してるよ。」

 とオレはラノさんにキスをした。

 

 

 そのシーンをカメラマンさんがパシャリと写真を撮ってくれていたらしい。

 

 なのでオレのお財布には、ラノさんの七五三の写真とラブラブ写真の二枚が大事にしまってある。

 

 

 その二年後には、娘の写真。さらには家族写真。

 

 

 お財布がぱんぱんになるので、もうミニアルバムを毎日持ち歩いては、ニヤニヤしているのでありました。

 

 そんな今日は、風が強くてオレの髪の毛ボサボサだ。

 

 写真が飛んでしまわないように大事にバックにしまった。

 

 さ、仕事早く切り上げてかわいい娘と奥さんの元にかーえろっと♡

 

 

 

 

 おしまい。

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― 新着の感想 ―
[一言] とってもとっても可愛いお話!! ありがとうございました<m(__)m>
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