序章:出会いはいつも突然に
全然書き溜めれてませんがスタートいたしますのでよろしくお願いいたします
その姿は見る者に怖気を走らせる容姿をしていた。
身の丈は成人男性のおよそ1.5倍はあり、肌の色は薄紫色をしていて、表面がデコボコしていて見ていて気持ち悪い。
胴周りも胸周りも尻周りも多少の凹凸はあれどどれも腕で輪を作ったのよりも太い。
顔はカバを変形させたような容姿をしているのに一応人型らしく、服をまとってもいる。それも二体いる上にどうやら姉妹らしい。
そんな怪物となぜか今戦っている。魔獣と言われる動物が変化した化物とは全然違う上に言葉まで使っている。
「おい、あれは何なんだ。魔王軍ってなんだよ。」
俺は甲高い声で杖に宿っている聖獣ことチョコに話しかける。
「魔王軍の妖魔師団だかの幹部のゴンザレスとアンドレって言ってたじゃないですが。それに魔王軍は魔王軍ですよ。」
と言われ先ほど相手から言われたことを復唱されて思わず杖を叩きおりたくなった。
「そんなことたぁ解ってるんだよ。てかあいつ等つえぇけど勝てるかな。」
「ふぅ、解っているなら聞かないでくださいよ。で勝てるか勝てないかで言うと……」
そんな問答の間にも姉妹らしく連携の取れた攻撃が激しく降りかかってきていて、こちらは反撃に出るのが難しく防戦一方である。
何故こうなったのか…… と一瞬頭がよぎったが、
「簡単に勝てますよ、貴女が本気を出せば。」
「いや今も結構本気なんだよ、相手の攻撃が厳しいんだよ!」
「あぁ、今までの闘いではあんな大きな人型タイプの魔獣との戦闘経験は無かったですね。それでは丁度いい。あなたの得意な接近戦に持ち込んでみてください。」
「……解った、やってやる!」
逡巡したが、接近戦は剣でずっとやってきたことなので、あとは使う獲物が剣か魔法かの違いだと考え無理矢理前に出て反攻にでる。
まずは姉の方めがけて突っ込んでいき、直前で相手の攻撃を躱すと
「なめるんじゃないわよ、この!」と殴りかかってくる。
人の頭ほどの大きさの拳が殴りかかってきたが、躱さずにあえて受けてみた。
ただし足の裏でだ。
妹の方は俺の後ろに姉がいる形になるので攻撃できずにいて、姉の攻撃に見入っていた状況だ。
その隙を逃さず
「……っ」相手の拳の勢いを借りて妹の方へと飛び跳ねてやった。
妹は防御に回ろうとしたのだろうが
「遅いっ!」と一閃しようとしたところで
「放ちますと」
その言葉でためていた魔法を相手に近距離で放ってやった、
「ぶひぃ~~~」
「アンドレ~!」
攻撃が入ったことを感じながらその爆風を利用して姉の方へと向き返り、妹がやられた事で隙が出来ていた姉へ
「もういっちょ!」
魔法を放つが多少ガードされてしまった。
だが、1対1になったのであればもう負けるつもりはない。
そのまま押し込んでいき姉の方も
「ぶはぁ~~~」と汚い断末魔を残しながら倒してやった。
「はぁ……はぁ……」
乱れた息を整えつつ、先ほどと同じ質問をまた繰り返すが、今度は多少冷静になっていたので、
「あいつらは何だったんだ、魔王軍っておとぎ話じゃねーのかよ!」
憤ってみたが、帰ってきた答えは
「おとぎ話って過去の話を物語化したものですよね。今また現実になっただけじゃないですか。」
と至極冷静に返されてしまった。
ここの展開は中盤くらいのお話の予定です。
またこの敵のイメージはドラゴンボールのザーボン変身後とかドラクエのモンスターとかをイメージしてもらうといいかもしれません
画像もそのうちAIで書き出して付けようかなぁと思っております。