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もう一度失う  作者: 雨上がり
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三つ目の体現の夜

「こんばんは。」

永望が目覚めたあと、十二天将もすぐ集まってきた。

「永望。今日、夢瞬さんは光兎さんの話をした。」

貴人は永望に言う。

「藤原家の?」

「ええ。夢瞬さんに三才の話をしたみたい。」

「三才ね...」

「夢瞬さん、三才を極めたいみたい。」

「彼女がそう望むなら...協力してあげてください。」

永望は微笑んで言う。


「そういえば、三才を極めたい時期もありました。」

「そうなの?」

「貴人と会うまでの話です。」

永望はふと太裳を見る。

永望の目線に気付いた太裳も近寄った。

「どうしたの?永望。」

「いいえ。貴人と、三才の話をしただけです。」

「あぁ...あの頃、君についてるのは天后、太陰、白虎と私だね。」

「はい。太裳には、地道の知識一杯教わりましたね。」

「とんでもない。」

「そういえば貴人、今の夢瞬に足りてないのは、地道のことですよね?」

「夢瞬さんに教えて、と言いたい?」

「はい。夢瞬が三才を極めたいのなら、君たちに任せた方が一番早いと思いまして。」

「わかった。任せて。」


「そういえば、永望は誰から天道学んだの?」

玄武は楽しく話題に参加する。

十二天将の中で永望と出会うのが一番遅かったので、玄武は昔の永望をほぼ知っていない。

「天后ですよ。」

「天后?何故?」

「初めて出会った天将ですし、天道にも詳しいですからね。」

「それもそうね...」

「しかし天后は、夢瞬と仲良くなさそうですね」

「そんなことないよ。天后は夢瞬さんを大切してるよ。」

「そうですか?」

「晴明がいた時も、天后は一番主の家族を守っている天将だよ。」

「そういえば、安倍晴明様に関するある伝説なんだけど、本当でしょうかね。」

「伝説?」

「安倍晴明様の妻は妖怪が苦手で、君たちは彼女のために、一条戻橋の下に隠しますって。」

「それは本当だよ。でも実際は晴明の嫁さんのためじゃなく、天后のためだけどね。」

「どうして?」

「天后は怖い顔をして、全員橋の下に隠せ、彼女に驚かせたら殺す、とか言うんだよ。」


「怖い顔をするかよ?」

天后は急に現れ、玄武の亀を手にした。

「あ...!返して!」

「いや。永望に私の悪口言った罰だ。」

「悪口じゃないよ!なぁ、永望?」

泣きそうな玄武を見て、永望はふと笑った。

「永望...!」

「天后、亀を玄武に返してください。そろそろ出かけます。」

「わかった。」

天后は亀を軽く玄武の頭に乗らせたあと、隣の木の下で待つ。

「では、始めます。

「青龍、玄武、朱雀、白虎。」

「はぁ!」

「勾陣。」

「知ってる。」

「太陰。」

「了解。」

太陰がバリアを張ったと同時に、四象と勾陣も既に位置についた。

「他のみなさん、行きましょう。」


「今日の任務は?」

六合は無表情で質問した。

「今日に主な任務はありません。パトロールだけです。」

「わかった。別行動でいい?」

「はい。お願いします。」

五人がそれぞれの方向に行って、一人だけを残した。

「行きましょう。」

「ええ。」

永望の背中を見ながら、太裳は微笑んで踏み出す。


永望がどこにいるのかを確認したあと、五人の天将はそれぞれのエリアに向かう。

エリアについて厳しく設定されていないが、五人はいつも町の隅っこまで見回れる。

「...!」

天后は急に足を止めて、自分の姿を隠す。

彼女の目の前に現れたのは、悪さをしようとしてる化け物たち。

その中に、人影がいた。

「あれって...藤原光兎?」

顔を合わせたのは一回だけだが、天后は彼のことを覚えていた。

そして光兎は化け物に襲われ、傷だらけで倒れた。

「...」

救うか。救わないか。

永望が警戒してる相手、安倍家を敵に回してる藤原家の一人。

しかし彼は...夢瞬さんの友達。

「十二天将の天后です。私の前で悪事をするなんて、いい度胸ですね。」


「天后。」

悪い化け物を解決した天后は、優しく呼び声を聞こえた。

彼女の後ろに、永望と五人の天将が彼女を待ってる。

「異常ありました?」

「道を外した化け物を見つけたので、処分した。」

「他には?」

「...あるが、君やこの町に害があるものではない。」

「わかりました。さぁ、戻りましょう。」

「永望...!聞かないの?」

「君の嘘を暴くより、天空に聞いた方が速いと思いますが。」

「...」

「それに、天后にとっての私は、大事だと思いますので、心配していませんよ。」

永望は微笑んで、帰り道に踏み出す。

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