魔獣ハンターとして2
さくらに見張られながら、黙々と矢を射る。さすがに4日目に入り、カンを取り戻したのか、30メートルほどなら、的は外さないが、止まっていればの話で動く的に当てる保証は無いし、間隔は10秒以上ある、狼の速度は分からないが、村に入ってきたとして撃てるのは数発。
「魔獣ハンター殿、どうですか討伐できそうですか?」
呑気な笑顔で村長が声をかけてきた。
「正直に言えば、たぶん失敗します。」
「アハハ、それ絶対に村の住人に言わないでくださいね!」
「は、はい。」
「それでは、よろしくお願いいたします。」
そう言って村長は去っていく、さくらと村長以外に俺に話しかける住人はいない。よそ者の弓使いだというだけでもあまり歓迎されないのだろう、まれに会う村人達は軽く会釈して足早に去っていく、それが気にならないと言えば嘘になるが、一人でひたすら逃げる旅よりかは、かなりましだ。
そんな一時のやすらぎの時間をくれたさくらや、村長にこたえたいのだが手詰まりだ。せめてどっちから来るかぐらいわかればいいのだが。
「さくら、魔物って、好きなものあるのか?」
「さぁ、わたしはヒロが大好きだよ!」
「そっか、ありがとう、って今そんなボケはいらないんだよ!」
「そだよね、ほんとうかどうか知らないけど、魔力が高い人ほど狙われるとか、魔力がほとんど無い子供は食べない時もあるとか、噂だけどね。」
「なるほど、魔力の多さって教会の丸いの以外で分かるの?」
「教会の丸? あぁー、どうだろう、あれも魔力の方向みるだけで多さまでは見れないとおもうよ」
「ってことは、目で見分けるか、匂いか。」
「好きな匂いかぁー、わたしはヒロのあそこの匂いすきだよ。」
「あそこって! 言わなくていい。」
さくらの趣味はおいといて、匂いで獲物を探すならば、すでに村に入ってきてもいいはずだが、そうはなっていない。目で見分けるなら、熱感知できるコウモリみたいに魔力を目で見て判別、光って見えるとかだろうか。もしどちらかであるなら、魔力の多い俺はおとりとして最適というか、俺がいる事によって村の危険度が上がってる可能性も有りだな。すべて推測でしかないが、狙った場所に誘い出せれば、なんとかなるかもしれない。




