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デビル·アイ  作者: ユースケ
集結
2/2

覚醒

「なんだあいつ……」

その大きな怪物はこちらを見ている

僕の身長の5、6倍位はあるんじゃないだろうか。

「!」

頭が痛い、それに寒気もする。

「なんだ……あれ……」

「やばくない?」

「4階から上が……」

「うわぁぁ!!」

みんなパニックになっている。それも当然だあんな怪物怖がって当然だ、そういう僕も怖い。足がすくんでいる。

「とにかく逃げなくちゃ、ここから」

そう僕は言った。

「そうだな」

「そうだよね」

二人が共感する。

僕たち三人は学校から出るため昇降口を目指して走った。

いつも通っている道が長く見える。

「助けてくれ……」

「あ!暁たち!」

声が聞こえた。

「大丈夫か!二人とも」

そう思った瞬間に暁は二人に駆け寄っていった。やっぱり暁はいいやつだな。

助けを読んでいたのは友達の「石田達也」僕の部活のエースだ。そして瓦礫に埋まっていたのは、うちの学校の生徒会長、「竜宮信也」だ。

「僕も今手伝う!」

そうして暁と達也と三人で協力して信也は助かった。

「ありがとう。もうすぐで死ぬところだった」

「俺からもありがとう」

二人からお礼を言われた。

「けど今は逃げた方がいいと思う」

「そうだった!怪物から逃げてたんだ!その途中瓦礫に挟まれたんだった!暁たち!五人で逃げるぞ!」

そうして長い長い廊下を走っていった。

「しまった!見つかった!」

途中あの怪物に見つかってしまった。

「ニガ……サナイ……」

「やばいって!あいつ追いかけてくる!」

「暁危ない!」

そう美月が叫ぶと、間一髪暁は気付き攻撃を避けた。

「あぶねー!」

あと十センチずれていたら当たっていただろう。ヒヤッとした。

「とにかく走るぞ!」

信也がそういう。

しかし怪物の足はとても速い。あっけなく暁は怪物に手で捕まれてしまった。

「離せ!」

暁は身動きがとれていない。

助けなくちゃ……。頭はそう思っていても体が動かない。

「暁!」

美月がそう叫ぶ。

助けなくちゃ……助けなくちゃダメなんだ……でも足が動かない

「何で……僕は肝心な時にビビって足が動かないんだ……」

自分に問いかける。もうあのときみたいな思いはしたくない。

「なら力が欲しいか……」

「?」

どこからか声が聞こえる。

「力が欲しいかと言っている」

「誰だか知らないがもらえるならもらいたい……」

「ならくれてやろう……その力を使い、自分自身にけじめをつけろ!」

「!」

頭が痛い。これまでの人生のなかで一番の痛みだ。

「うあああああああああ!」

右目もいたい。視界がおかしい。なんだこれは……自分の目ではないようだ。

「ぐあああああああああああ!」

「それは俺の右目だ!その力を使ってあの怪物から友達を救え!あの思いはもうすぐでしたくないんだろう?」

「ああ!そうだ!」

この力なら助けられる!

「暁!今助けてやる!」

この目はかなり動体視力がよくなった。相手の動きが遅く見える。

「次は右だな!」

軽々と避けていく。

「グアア!クルナアア!」

身体能力もよくなっている。

「!」

何事もなく怪物の手にたどり着いた、この手を放さなくては……なんと力も強くなっているようだ、みるみるうちに手が離せる。

「バシ!」

ついに暁を怪物は手放した。

「はあ……はあ……はあ……」

「大丈夫か!暁!」

「ああ……なんともない、それにしても今の動きすごかったな、」

「話は後だ!今だ!逃げるぞ!」


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