表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ、俺の異世界へ!  作者: 赤井 つばさ
異世界転移編
8/9

間話 エレンのその後

そこには、ブラックウルフの群れが。

敵は五匹、いや六匹だ。

その群れが、遭遇したパーティーに襲い掛かる。

盾役タンクであるジャックがまず一振り。先頭の一匹を一刀両断。

そのままもう一匹を受け持つ。

エレンの周りを三匹が取り囲んでいるが、攻撃を完璧に防がれ、攻めあぐねている。

残った一匹が、ロイとリリの後衛組のところまでたどり着く。が...



「―――――水弾アクアバレッド!―――――」



すかさず、リリが魔法を唱える。

熟練度がかなり上がったので、発動時間も短く、威力も申し分ない。

一瞬にしてブラックウルフを葬る。



一方、ジャックも最近では複数のモンスターを相手取ることが当たり前になっているので、一匹では何の問題もない。なんなくブラックウルフの首を落とす。



そんな様子を視界に入れていたエレンが、一気に攻勢に転じる。

新スキル「ウィンドステップ」により、一定時間、風をまとったように移動速度を急激に上昇させる。

そんなエレンにブラックウルフ三匹は、成す術もなく一掃される。



「おおー!流石だねエレン」



ジャックが戦闘を終えたエレンに声をかける。



「こんなのどうってことないわ」

「エレンは少し変わったよね」



ロイがまじめな雰囲気で言う。



確かに、変わった。何せ、エレンはもうシルバーランクだ。

基本ステータスもかなり上がったし、剣術もかなり上達した。

だが、ロイはそういうことを言っているのではないのだろう。



「目標が出来たからよ」

「あのリーダーゴブならもう倒せるんじゃない?」

「あいつは違うわ」



確かに、あのリーダーゴブならもう、余裕で倒せるだろう。

だが、あのゴブではない。

私が狙っているのは、あのどこからともなく現れ、私に恥をかかせた盗賊よ。

今度あったら、コテンパンにしてやるわ。



エレン以外の、ロイ、ジャック、リリもかなり強くなった。

三人とも新たなスキル、魔法も覚え、連携もかなり板についてきた。



「そんなことより、先を急ぎましょう。今日のクエストはなかなかハードよ」

「そうだね。よし、今日も最後まで気を抜かずに行こう」



エレンは、リーダーゴブとの一騎打ちの後のことはみんなには言っていない。

なかなか恥ずかしかったからだ。

それにたいして重要そうな情報でもなさそうなので。



彼らの冒険も止まることなく進み続ける。それもかなりの速さで。

だが、彼らがめきめきと力をつけ、エレンとタロウが再会するのは、まだまだ先の話である。

最後まで読んでいただきありがとうございます!!

あと一話、間話が続きます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ