表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/77

第35話 中書き~君の声編の最後に~


 素晴らしい作品が多い中、君の声編を最後まで読んでいただきありがとうございます。


 元々推理漫画や暗号を解くことが好きで、小説にはあまり縁がなかった私が小説を書こうと思ったきっかけは、ある日見た夢でした。


 この小説に出てくる歌は全て、昔誰かに歌って欲しくて作詞・作曲した歌ですが、その『誰も知らない歌』を元に小説の下書きを書き始めたものの、漠然と夢で見た光景を表現しようと思ってもうまくいかず……色々あって書くのをやめてしまった時に見たのが、ある大ヒット映画でした。


 映画を見ながら私は色々なことを思い出しました。

 そして不思議な縁を感じ、諦めずに小説を最後まで書こうと決めました。

 後から考えると、その映画が私にとって、小説に出てくる不思議なクマのような存在になっていました。


 それからは、二つの視点に分けて話を進めることで自分の中に浮かんできたものを文章にしただけでした。

 題名の頭のマークを○と■にしたのは……主人公視点が変わったことを示すためだけではなく、途中でいなくなる虚しさを表したかったからです。


 夢で見た内容を元にしているのでフィクションですが、将来名前が漢字まで同じ子に出会う……というエピソードは現実であったことを元にして書いています。

 元々はそれがあったから小説を書き始めたのかもしれません。


 題名を見て開くネット小説では、惹き付ける題名や文章力がなければ読まれることがなく、このまま消えていくのだと思っていました。

 そんな私が最後まで書き終えることができたのは、読んで応援して下さった方がいて「面白かったです」「更新頑張ってください」「是非完結させてください」という感想をいただき完結を約束したからです。


 約束には不思議な力があると思います。

 人によって生きる希望になったり、忘れられない呪縛になったり。


 書いていて思ったのは……失敗したこと、つらいこと。

 全てはこの時のためにあったんだと思う瞬間が必ず来るから諦めないで欲しい。

 願うことをやめないで欲しいという思いでした。

 登場人物は途中で全く逆のことをしていますが……


 あの時の言葉も関係ないような行動も、全て未来の自分に繋がっているのだということ。


 小説を書いている途中、そのことに気付かされました。


 正直、後で分かる様々な伏線を書いても最後まで読まれなかったり断片的にしか読まれず伝わらないのでは……と虚しい気持ちになったりもしました。

 でも、もしも誰かの心に少しでも何か残るなら、多くの人に伝えたいと思うようになりました。


 ちなみに、(もし映像だったら曲も一緒に届けられるのに……)と思っていたら、小説が映画になったという夢も見ました。

 鼻で笑われるレベルかもしれませんが、たとえつまらない作品と言われても小説を書いてよかったと思っています。

 どんな曲か気になる方がいたら、ツイッター自己紹介欄にあるURL先で公開中なのでよかったら聞いてみて下さい。


 改めてお礼を言いますが、私の小説を読んで下さり、本当にありがとうございます。


 不思議な声の本当の正体、日記の秘密、思い出を埋めた場所などについては『最後の日記編』……

 出会いの裏側、日記や名前、ある歌に隠された秘密や雨が好きな理由は『追憶編』……

 過去に隠された真実、誕生日や名前、場所の奇跡は『リクエスト番外編』で明かされ、全ての話が繋がっていくので引き続き読んでいただけたらと思います。


 あの時の何気ない言葉の裏にはそういう意味があったんだ……と気付くことが沢山出てくるので最後まで読んでもらえたら嬉しいです。


 後書きというか中書きの最後になりますが、敢えて書かなかった「誕生日おめでとう」の後に伝えたかった暗号のメッセージを……


あの約束の日

笑顔で君に

手を振って名前を

呼ばれる未来が

叶うといいな

伝えたい想いが

たとえ届かなかったとしても


 一番最初に書いた「最後に伝えたかった想いとは……」に繋がる、隠された本当の想いに気付いた方がいて下さったら嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ