表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/77

第1話 プロローグ


あの日の

笑顔を

手紙を

読んで思い出す

叶えたい願いが

伝えたい想いが

たとえ届かなかったとしても


 そうして僕は静かに目を閉じた……


~~~~~~~~~~


〈本当の最後の日記を読んだ時、あなたに届く暗号のメッセージ〉


 今はもう会えないけれど、どうしても会いたい人があなたにはいますか?


 一緒にいられないのならせめて、その人の生きる希望になりたいと思った。


 七夕の日に伝えたかったこと……

 どこまでもすれ違う二人のそれぞれの思い出が織り成した奇跡の約束……


 二人の主人公が何を思い、なぜすれ違ってゆくのか……

 二つの視点の物語が交差していく中で現在過去未来の全てが繋がり、気付いた不思議な声の謎と日記の秘密、最後に伝えたかった暗号の想いとは……


 読み進むごとに題名やさり気ない言葉の本当の意味に気付く、

〈誰も知らないある歌と様々な奇跡の出会いから生まれた『明日(あす)への希望』の物語〉



 16歳、春……


「春香……行くよ?」


 昼休みが終わる頃、音楽室の外から友人の声がする。


「うん。今行くからちょっと待って……よし……できた」


 高校1年生の頃、都内の女子高に長時間かけて通っていた私は突然、作曲を始めた。

 ピアノは小学生の頃に習っていたが、不器用さが功を奏して全く上達しなかった。

 練習しても必ず間違える自分に呆れて結局やめてしまい、ピアノなんて嫌いだったはずなのに……

 4月1日の朝起きると、なぜかメロディーが浮かんできた。


 初めて作った曲は『空を見上げて』


 思えば誰かに何かを伝えたくて曲を作り始めたその日から……

 「始まりと終わり」の奇跡は始まっていたのかもしれない……



○……春香(はるか)視点

■……悠希(はるき)視点


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ