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Homochirality-不斉転写-  作者: 瑕疵磨 輝(かしま てる)
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天上界

 魂と言えども永遠ではない。下界と天上界を何回か行き来すると魂の構成因子に傷がつき機能の低下が現れてくる。

 魂を科学的に説明するのは難しいが、固体、液体、気体とは異なった第四の状態、つまりプラズマのようなモノと考えればよいのかもしれない。

 プラズマ、語源はギリシャ語の『神に想像されたもの』と言う意味を持つ言葉である。その昔、人間界に言葉を知らしめるための教育を受けたある魂が転生した際に広め、現在では物理学や技術用語として使用されている。

 魂にはそれぞれ特徴を付与されている。リーダー、政治、技術、技能、知識、芸術、スポーツ等々様々な要素を魂に適合させ人間界で生きる糧とするようプログラムされる。

 天上界ではそれぞれの特徴に見合った目的と教育を行い人間界で新しい文化やシステム、技術や思想等を発展させる。したがって人間界の全ては天上界でコントロールされていると言えよう。

 天上界に戻ってきた魂は、その葬儀場で検査を受け構成因子に傷がある場合は補修を行う。補修不可能と判断されれば、それらを集めて全てを分解し新しく作り直す。ちなみに、その時発生する不要な部分が雷となって下界へ放出されるのである。

 人間界や天上界での教育・経験を繰り返しその能力レベルが基準を満たせば、人間界へ降りることもなく天上界での管理者として実体を与えられいわゆる役人になれるのである。

そのような選ばれし魂の一つである葬儀場の管理人、いい加減な仕事をしているわけではなさそうである。簡単にゲートを通す事には何らかの意味があるのかもしれないが、その意図は解るはずもない。


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