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邪神の適合者 ー聖邪の対立ー  作者: シグマ
聖獣に愛されし少女 ー煌めく炎の適合者ー
6/11

討伐依頼 後編

少し短いです。

3000字ぐらいかな?


それと、明日は忙しいので投稿できないかもしれません。

ので、今日のうちに投稿しておきます。


同日に既に1話投稿しています。

F・9・6


〜前回までのあらすじ〜

邪神に認められ、力を得た俺はその知り合いと思われる神に異世界に連れていつてもらった。


そこで最初に出会ったものは竜。

とある大会を経て竜の領域で過ごすことを認められた。


すっと竜の領域にいても良かったが、俺は異世界に辿り着いて半年して人の住む国へ来訪した。


最初に受けた依頼で格上の冒険者に犯罪者扱いされかけたが

凌ぐことができた。


その次に受けた……今回の依頼『ゴブリン』

道中で色々な魔獣と遭遇したが難なく倒した。


ようやくゴブリンと出会ったと思ったらゴブリンオーク連合軍が目の前に広がっており、広域攻撃魔法を使えば特に害なく倒すことができるが、俺は"目立ちたくなかった。"


背を向けて帰ろうとした矢先、目の前には世界に数人しかいないSSSランカーであるレッドという男がいた。


彼は俺がオーガを無傷で倒すところを見ており、言い逃れができないと諦めた俺はゴブリンオーク連合軍討伐の手伝いをするのだった。


第6話 討伐依頼 後編


村についた俺達はその無惨な村の現状を見て言葉を失っていた。


レッド達はゴブリン討伐依頼を何回か昔に受けたことがあるそうなのだが、村が襲われているところを助けたことはないらしい。


襲われていることが事前に分かっているので覚悟はしていたが、

このゴブリンとオークをこの村に襲わせた原因。

それは、とある怪しい女が謎の魔道具をゴブリンやオークの指揮者(リーダー)に取り付け、操っていたからだった。


「ふふっ。これでまずはミレイン伯爵領の食糧は出回らなくなる。

さあ、ゴブリン共よ!

犯せ!殺せ!!奪い尽くせ!!!

この村に何も残すな!

死体すらも残さず食べ尽くすがいい!!」


『ギィィッ!!』


その女の呼びかけに応えるようにゴブリンやオークは鳴き声を揃えて鳴いた。


ゴブリンやオークは家屋を破壊し、人が残っていないか探る。


見つかった者はどうなるかというと、

男や子供は食い尽くされ、

女は犯されゴブリンorオーク生産機へ成り果てる。

中には立派な装備をしていたものもいるみたいだが、物量で押されたみたいだった。


ーー助けて


「まだ生存者がいるのか……私はゴブリンやオークを殺る。君は生存者の方を頼む」


「わかった」


俺は隠密で気配をなくし、念話(テレパシー)の聞こえた方に向かった。


その先には30センチほどの卵を抱えた少女と10,11歳程の木の枝を持った少年少女が7人いたのがわかった。


今、彼らがいるのは頑丈な建物の力倉庫みたいだ。


しかし、その建物の周りにはすでに40という魔獣が完全に包囲していた。


「仕方ない。あの女を叩くか」


俺は『擬態』という無属性魔法を使い、自分の体を地面と同じ色に変えた。


怪しい女はまだ気づかない。

俺が隣にいて、隠密と擬態を解除した時にようやく振り向いた。


「……っ!?」


俺は怪しい女が振り向くと同時に自分の拳を奮った。

その時、ボキッと骨の折れるような音が響いた。


「……な、なんだお前は!?キネ、ミネ!!」


女は仲間に助けを求める。

その仲間だと思われる剣士と魔導師が女を守るように現れた。


「いない!?」

「どこに行きっーー……」


隣にいた魔導師は剣士が突然倒れたことに驚き、辺りを見渡す。

しかし、剣士の方へ振り向いた時、頭部が弾け飛び

鮮血が吹き出していた。


怪しい女は剣士の胸元を見る。

すると、幾つかの穴が空いていた。


「なんなんだこの穴は……ぐっ!!……足が……」


怪しい女の足には何かを撃たれたような傷が出来ていた。

怪しい女は突如消えたカズキに対しての恐怖と見えない攻撃の恐怖で血の気が引いていた。


「悪いがその2人は試し撃ちに使わせてもらった。

なかなか威力はいいみたいで改良した甲斐があったよ」


建物の影からカズキが姿を現した。

俺は魔導銃を両手に持ち、怪しい女の出方をうかがった。


「なんなんだお前は!?質問に答えろ!!」


「お前、今の自分の状況が飲めていないようだな。

俺がこのトリガーを引けばお前は次に左足に攻撃を喰らうことになる。断言しよう」


俺はそう言ってトリガーを引いた。

最初に撃った足とは違う方の足に穴が空いた。


「……っ!!」


「黙っててもお前が救われることはないぜ?」


次は手のひらに撃った。

反応がないと調べたところすでに気絶していた。

ので、死なない程度に治療し、手枷足枷を付け、更に海老反りの状態で縛ってある建物にぶら下げた。

また、術者が気を失ったか、魔力の供給がなくなったことでかゴブリンとオークが怪しい女の手駒として動くことはなかった。


「後少しで片付くだろうし、救出に向かうか」


俺は入り口付近にたむろするオークとゴブリンを魔導銃で狙撃し、次々に肉片へ変える。


レッド達は村の東側のゴブリンやオークを退治しているみたいでまだこちらのゴブリンやオークは凄い数だった。


「ちっ…仕方ない。失敗作ではあるけどそれなりに威力高いし使うか」


とある黒い物体に魔力を流し、地面に叩きつけた。

黒い物体は爆発し、半径15mにある建物は消滅した。

本来、手榴弾を作ろうとしたのが、このようなものが幾つもできてしまった。


まだこのようなものが40個残っている。

また、近々地雷を作ってみようとも考えている。


あっちの方の地雷を踏みそうな"どこにでもいる""俺以外"の"主人公"に踏ませるために用意しとけばならない。


「最後にこの扉を破壊すればいいんだな」


扉は軽く蹴っただけで凹み、扉が壊れる前に金具が耐えかね、扉は俺の方へ倒れてきた。


「ひっ……」


「七人全員いるな?」


「どうしてわかったんですか?」


「ああ、魔法で生存者を探したんだよ。安心して君たちは俺が守るから」


俺は子供達を屋上に誘導して魔法でオークとゴブリンを氷像に変えた。


「カズキ君!!そちらは終わったかな?」


「子供達は救出しました。東側の方に2つほど大きい反応があるんですが、なんでしょうか?」


先ほどから大きな力の持つ存在がゆっくりとこちらへ近づいてくる。


レッドは子供達を守るように前に立ち、警戒を怠らない。


だが、その2つの行動により、その緊張した空気は打ち砕かれた。


「カズキー!!」

「レイン!?」


レインは駆け出し、俺に向かって飛んできた。


「……ちょっと、こいつらに話があるんで……」


少しの間席を外し、それらに少しだけ指示を出して村に戻って来た。


「今のは?」

「知り合いだ。それよりゴブリンの巣に村人救いに行くぞ」


俺らはこの後、ゴブリンの巣に押しかけ、村人男20人と子供10人、女40人の人々を救出し、破壊し尽くされた村を復興させるため、ギルドの援軍?とともにプレハブを作る作業に取り掛かるのだった。


レインという謎の少女を登場させました。

その少女との出会いは近いうち?に明かします。

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