表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪神の適合者 ー聖邪の対立ー  作者: シグマ
全ての始まり ー適合者ー
1/11

プロローグ

「あっつ〜…エアコン付けるか」


時は2020年07月20日1人の少年が冷房を付けに自分の部屋に向かった時、奇妙な出来事が起きた。


「あれ?ここはどこなんだ?」


明らか俺の部屋だったよな……ってなんなんだRPGの最終BOSSとして出てきそうな黒い龍は!?

うわー見事な像だなぁ……


『何者だ』


「何者だって……日本人だ」


『ニホンジン?ああ、確かゼウスとやらが管理している地球って世界出身の者か……ここに何しにきた』


「いや、自分の部屋に戻ろうとしたらここに来ていたんだが?

それと、何か押し付けられてるような感じがするんだけど気の所為?」


俺がそう言うと、邪竜?は睨み付けてきた。


『ほう、我が威圧を何とも思わず平然としているか……面白い。お前に我が力を託そう』


は?力?力ってなんでしょうかね〜?なんかドス黒いモヤモヤとした物が俺に流れてくるんだけど……

このモヤモヤとした変な物質が俺の力となるのか?


俺は邪竜?の方へ視線を向ける。すると、その体から光の粒のようなものが上へ上へと向かっているのがわかった。


その体は俺への力?の供給が終わると徐々に崩れて行く……


『我の力はお前にやろう。好きに使えばいい。

世界を滅ぼしてもいい、大切な人を守るために使ってもいい』


「へ?あ、ちょ……」


邪竜?の体は完全に崩れ去り、天?へと登って行った。

その瞬間体が浮いて光に包まれ、目を開けてみると自分の部屋のベットの上に倒れていた。


「なんだったんだ?」


不思議な体験をしたと思う。けど……あれは夢なのか?


俺が先ほどあったことを考えていると何かが頬を撫でた。


「冷房がかかってる?いつの間に……」


冷房を付けた記憶はないんだけどなぁ……世の中不思議な事があるものだ。


「あ、勉強道具持ってくるの忘れてた。取りに行こーーってあれ?」


今度は光り輝いた人が目の前にいるんだけど?え?もしかしてまた夢の中にダイブしちゃったのかな……?


『ここは神界だ』


あ、そうですか…で?

俺に何のようだ?こちとら先ほど似たような奴に呼び出されて不思議な体験を味わったんだが……

それもお前の仕業か?


『いや、それは私ではない。先程君の生命反応と邪神の反応がしたんだが、何か知らないか?』


「ほう、お前神だな」


『そうだが?それが何か…』


「いや、存在したんだなぁって。御伽噺(おとぎばなし)とか誰かの妄想の中でしか存在してないものだと思ってた。それと、邪神ってのは何?さっき黒い龍とあったんだけどそれと関係があるの?」


もしあれが邪神だったら俺は一生の間に神と邪神にあったんだね!!

凄いよ俺。

もしかして一生分の運使っちゃった?


『少し調べさせてもらえないか?……こ、これは』


何なんだよ…物凄い遺産を発見した人のような顔をしやがって……俺は何処かの歴史的遺産かっつーの。


『間違いない。彼奴の気配だ。しかし、こんな人間に自らの力を全て渡すとは……余程気に入られたみたいだな』


邪神に気に入られるとかなんなんだよ……どうせなら可愛い女のk…ゲフンゲフン。


「ところでその彼奴というのは何か、説明を」


『彼奴の名前は……


いや、これは知る必要がないな。彼奴の能力は闇に関する物質を操ったり、世界も例外なく吸い込んで自らの糧にしていたから闇を操る力と言っていいだろう。

だが…天候や海流、地震や噴火までも操っていたからな……

どうだろう。闇を操る力と災害を与える力と言っていいだろうな』


なら地震起こし放題じゃないですか。

天候操れるだけでも地球ぐらいだったら簡単に滅びるよね。

こんな能力を持ってたら解剖されそうで怖いな。


『間違いなく解剖されるだろう。でも、それはそれで解剖されるカエルの気持ちが理解できていいんじゃないか?』


嫌だね。そういうの。考えただけでも気分が悪くなるわ……


「で、どうしろと?」


『多少強化してあげるから異世界に行って欲しい』


「で、どうしろと?」


『好きに過ごせばいい。国に喧嘩売るのもいいし、人間滅ぼすのもいいし、隠居ぐらししてもいい』


あ、いいんだ。国に滅ぼしてもいいんだ……


そりゃ、神様だからね。

一々人間を監視するなんてことはしないだろうし、世界が滅んだからなんだ。

「全世界の1%も満たないじゃないか」で済ませれるもんね。


「じゃあ、遠慮なく連れてって貰おうか。

どうせ、この世界ではこんな力も役立つことはないしな。

ただ、自由自在に大雨警報を出せることぐらいだからな」


十分だが。


『ああ、それと3分間待ってやる。今のうちに見られたらやばいものとか処分しておけ』


俺は俺の部屋に繋がっている裂け目から自分の部屋に戻り、

修学旅行の時に使った鞄の中にゲーム機やら辞書やらケータイやらテントやらHな本やらダンボールやら毛布を放り込み、背負う。


「戻ってきたぞ」


『3分丁度だ。

ゲーム機のバッテリーは魔力で充電できるようにしておく。


それとだ。向こうには君好みの子がいるだろう。避妊具を持っていかないのか?』


「構わない。外に出せばいいだろうが」


『そうか。

なら今から転送しよう。転送先はとある人のいない島だ。

どこの国にも所属していない。何せ、魔獣が沢山住んでいるからな。


だが、安心してくれ。君の力があれば余裕で凌げるだろうからさ。じゃあ、送るね。転送』


俺の体と鞄は宙に浮かび上がり、光に包まれる。光に包まれているから正確にはわからないが、とても速いスピードで何処かへ向かっているのがわかる。そして、10分も経たないうちに俺を包んでいた光は消えて行った。



「ふふふ…なかなか面白いことをしてくれるね。あの神様は。これは、ポ○モンのロ○ッ○団の気持ちを味わえというのか……」


でも、なぁ…痛いだろうなぁ……


「よし、試してみよう。闇よ集いて我が身を守れ、【邪悪なる盾】……あ、出来た!!けどなんか違うような……」


さっきより島がだいぶ大きく感じるんだけど……気の所為、だったら良いのにな。


『クレーター生成まで後、10秒』


「へ?」


俺は間抜けな声を漏らす。だが、その瞬間物凄い音がした。

スドォォォンでは足りない。

なんだろうか……隕石が落下した時に鳴るような音だ。勿論のことクレーターを作った。半径100m程のだが。


「意外と痛くないもんだなぁ。さてと、ここは無人島出そうだし人は間違いなくいないわけだ」


食糧調達しなければならない。幸い、草木が生い茂り、木には実がなっている。


「【鑑定】……魔結晶の実ね……体に害がないどころか、魔力を底上げしてくれるのか」


よし、鞄の中に収納しようってあれ?こんなに鞄大きかったっけ?あ、何か入っている。


『これはアイテムボックスという。許容量は君の魔力量に比例し、中に入っているものは食べ物であれば永久に保存ができる。

だが、生き物を保存することはできないので、注意を』


成る程…これがあれば、暫くは食べ物に苦労はしないな。


俺はそう思いながら鞄の中に食べても害のない食べ物を収納していく。


すると、頭上に何かが通り過ぎた。その何かは、目の前で着地し、殺気を放ってくる。


『ここは人間のような小物がくるようなところじゃないが?何故、ここにいる』


「答える義理はない」


『そうか。ならばここから出て行ってもらう』


その何かとは竜だった。最初は空飛ぶ蜥蜴だと思ったけど……

知能もあるみたいだな。敵意向けてるけど。


「そうか。残念だ」


俺は受け取ったばかりの闇の力を始めて武力として使った。

すると、何故か竜は驚きの声を上げる。


『こ、これは……人間、お前の名前はなんだ』


あ、皆にまだ言っていなかったね。

俺の名前は神大(しんだい) 一樹(かずき)14歳だ。

中学2年生?なわけあるか。3年だ。悪かったな3月生まれで。

舐めんなよ3月31日だぞ。


「一樹だ」


『カズキか、勇者や魔王はそんな名前だったな。知り合いか何かか?』


「知らねぇよ。俺の知り合いは邪神ぐらいだ」


『そうか、邪神……は?邪神!?』


「変な話だけど邪神に認められてここに来たって感じだから」


邪神の知り合いってのは魔王の知り合いよりも凄いことなのか?俺は神にもあったけど……神には見えないな。


あ、今『失礼な』って声が聞こえたような気がする。


「で、お前は俺に何のようだ?

これ以上俺を刺激すると人の国に八つ当たりに喧嘩売りに行くぞ」


『それはそれで……

人間の国の人が気の毒だ。理由を聞いたら悲しむだろうな。

滅ぼされた理由が龍との対話でイラついてその八つ当たりに攻撃されるとは……

別の意味の魔王がここに出現したことに』


「いや、さっきのは冗談だぞ?

俺は魔獣の場合は仕方が無いから殺させて頂くけど、知能があり、対話・念話できる者には攻撃されない限り、力を行使しないつもりだが?


もちろん、利用されたら仕返しにその人の領域消し去るし、連合軍とかだったら災害レベルでそれぞれの国に被害与えるつもりでいるよ」


平民は家、貴族は管轄下のところを、王族だったら主要都市を

軍だったら基地、砦を のつもりでいるからな。王都が急に消えたら嘸かし驚くことだろうな。


「でも、今回はお前ら竜の領域に侵入したことで攻撃してきたとし、


これ以上攻撃しないことを約束しよう。

ただし、宣戦布告してきたら問答無用で殺すがな」


『できれば私はお前のような危険人物と戦いたくない。龍神様に相談しよう。飛べるか?飛べないなら乗ってもらっても構わないが……』


俺は無言で自身の纏っている力を地面に叩きつける。

というより、空気を蹴るや風を起こす形で何とか上下左右・旋回は出来るようになった。


その練習を少しした後、竜が暇そうにしていた。

ので、連れて行ってもらうことにした。


流石、災害を起こすことのできる力なのか、案外速く飛ぶことができた。


「まだ着かないのか?」


『このペースで後1時間ぐらいだろうな。ペースあげても大丈夫か?』


「まだ余裕だぜ」


更に速度を増し、およそ時速500kmぐらいの速さで30分かけて漸く竜の領域に辿り着いた。


「で、ここが【竜の領域】ってことなんだな?」


『ああ、ここで少し待ってて欲しい』


「わかった」


俺は竜(名前知らん)を見送り、後ろに振り向き、尾行してきたものの目の前に瞬時に移動した。


『なっ!?』


「さっきから俺のこと観察しやがって、俺はどこぞの昆虫か?あ"ぁ?」


あの神、今度は観察される気持ちを味合わせやがって……

今度会ったら絶望に染まる気持ちを味合わせてやる。


『ぐっ…だが、これが竜の力だ』


スゲ〜ブレス吐いたよこのトカゲ。でも、全然痛くないや。痛いふりでもしよう。


ブレスが吐けるなら地球だったら高値で売れたりな。その前に自衛隊出動か?


「痛ぇじゃねぇか」


俺は竜の尻尾を掴み、力を入れる。


『ギャアアアア…尻尾が……となるとでも思ったか!!』


蜥蜴…もとい竜は尻尾を切って逃げて行った。


「やっぱり蜥蜴だな」


うねうね動いているし……


『許可を得たぞ。ってなんで竜の尻尾を持っている?』


「襲撃されたから尻尾掴んだらこうなった。いらないし、埋めといてあげよう」


俺はうねうねと動く蜥蜴の尻尾をそこらにある枝で縛り付け、40センチくらい掘った穴に捨て……埋めた。


だが、うねうね動き回るせいか、土は盛り上がり、終いに再び地上へ戻ってきてしまった。


「……闇よ飲み込め、【超重力球(ブラックホール)】」


うねうねと動く尻尾は1㎤ほどのブラックホールに吸い込まれ、消えて行った。


これで再び発生することはなかろう。


『終わったみたいだな。着いてこい』


(レイアというらしい)についていくと、厳つい面した龍がそこに立っていた。


『お前が例の人間か……ふむ…大丈夫そうだな。私は許可しよう。だが……一族の者が反発し、攻撃を加えるかもしれない。その時は殺さない程度で反撃すれば力を認めて受け入れてくれよう』


こうして安全?な住処を手に入れた。


俺は一言お礼を言い、案内されたところまで歩き、案内されたところは海岸だということがわかった。


磯の匂いがする……

そういえば、海に来たのは久しぶりだな。5年前ぐらいだったかな……


沖縄に行ったとき、泳げはしなかったけど、砂浜には寄ったんだよね……


「さて、野営の準備をしようかな」


高さ10mくらいのところに0,7mほどの穴があったのでその中に入り、何もいないかを調べた。


結果、小さい蟹や何故か小魚くらいで、

寝床には結界を張ったので安全は確保された。


また、穴の中は高さ3メートル幅5メートル、奥行き10メートル程の広さだった。


最後に、ダンボールを使い、寝床の周りに覆った。


これで少しは暖を得ることができる。


「浸食するかもしれないけど、もう少し、快適な暮らしをしたいから木々や石を加工しようかな。まだ日が暮れるまで時間があるし……」


俺は穴から地面に飛び降り、少し離れたところにある岩場へ向かった。


【鑑定】を何回も繰り返し、ここの岩場にはこの世界特有の岩が4種類ほどあることがわかった。

他にももちろん鉄鉱石や金銀銅も見つかった。それらを鞄の中に入れ、穴の下に持って行く。


「支柱は24本出来たな」


え?そんなにいらない?まず8本等間隔にはめ込んで、

それぞれの柱(壁側)に残りの16本のうち、

幾つかを交差する様に合わせ、耐震性を強化した。


残りの余ったものは真ん中に集め、崩落を防ぐために強化して配置した。

ちなみに、下は岩(合金?)なので崩れる、腐食などの心配はいらないようだ。


「えーっと、オリハルコンは……」


壁として使おうか。

変な無視とかが家(穴)の中にいるのは不快だしね……


それに、オリハルコンは硬い。更にこの家を安全にしてくれるかもしれない。

もちろん、玄関にも使用した。竜の攻撃を防げるみたいだからさ。


「でも、これ設置すると真っ暗になるな……よし、こんな時は異世界の道具を使おう」


携帯電話もゲーム機も電化製品は魔力でどうにかなるように帰られているし、電球ちゃんの力を借りようとしよう。


「完成♪」


Before:ただの薄暗い穴

After:オリハルコンの壁と支柱、ミスリルの支柱によって作り出された空間とそこを照らす異世界の道具。


そこは、ネズミ一匹の侵入を許さない、周りとは生活基準の違う場所だった。


「小さい池のようなところは養殖場として扱うか」


魚がいるからな。食べれるみたいだし、一々海に取りに行くのは面倒くさいからな。


俺はこの後、闇に飲まれるように眠りについた。


_________________________________

鞄の中身


・テント

・筆記用具

・携帯電話

・ゲーム機

・乾電池×3

・飲料水2㍑ペットボトル×2

・辞書

・Hな本

・【神からの贈り物】

・【説明書】

・金属

・魔結晶の実×30

・お金(2万8千999円)


転送先


竜の領域(ドラゴンズ島)

・幾千もの竜が生活し、半ば聖域化している島。魔力の増幅に関係するものが豊富でここに辿り着く人型生物はいない。


神から受け取った能力

・賢者の知識

→地球の兵器や科学技術の仕組みが理解でき、再現できる。

・時空間魔術

・???

・???

・???



















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ