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語られるモノ  作者: 百目


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11/20

当たり棒

当たりってありますよね。

私はさ、一度当たりに恐怖した事があるんですよ。


夏の暑い日、

近くのコンビニにアイスを買いました。


近くても暑い日の外を出歩くだけで、

ご褒美感覚が大きかったのをよく覚えてます。

買ったのは棒付きのアイスで、

よくネタとかにされる当たり付きのやつを買ったんですね。


別に運試しとか、そんな事は全く考えてなかったのですが。

いざ家で食べ終わると、当たり。

はい、ちょっと運が良かったです。


この流れで気付いてる方々が居るでしょうが、

その通りで。

当たりからまた、当たりを当ててしまったんですね。

流石にね、私も2回ぐらいならまああり得るかと思いました。


しかし3回目ぐらいからは怖くなってしまったんですよ。

世間的に良い大人がこんな事を繰り返しすのもどうだろうと思い。

3回目の当たりは捨てました、

本来ならこの程度で終わったら良かったんですね。


でも終われませんでした、

と言うのも従姉妹の娘ちゃんが遊びに来て。


まあ私の性格からかずいぶん懐かれてました、

そんなある日、また出たんですね。

当たり棒。


当てたのは従姉妹の娘ちゃん。

それだけなら、まあ私が無視しても良かったのですが従姉妹の娘ちゃんが目をキラキラして交換してる所を見たいと言うわけですよ。


ちょうど私達はお留守番組で、

時間もタイミングもバッチリ。

しかもこの娘ちゃん、お姉さんに恩返しをしたいとまで言いました。

視線が良心がザクザクです。


娘ちゃんを連れて遠出して交換するのも良くないので、必然的にお店も恐らく覚えられてる所に行くわけですね。


そして店内に入り、身に覚えがある店員さんが何かこの時点で察してましたねアレは。


そしてアイスを交換する、フリをしました。

もうね、金額が頭から離れなれなかったので。

娘ちゃんに気付かれない様に、そそくさと資金を置ける様に準備をしました。


店員さんも神対応で演技に乗っかって貰いました。

何気なくお金を置いて、あたかも当たり棒で交換したようにして。

キラキラの娘ちゃんが満足そうに微笑んでたのをよく覚えてます、店員さんの抑えた笑い声もですが。


まあこうして私は、

当たり棒に冷や汗が出る体質になってしまいました。

もうね、あんな経験は懲り懲りなので。

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